羽毛布団のダウンプルーフ加工って何?羽毛布団の購入前に抑えておきたい側生地の基礎知識
羽毛布団を探しているとよく目にするのが「ダウンプルーフ加工」や「ウォッシャブル加工」などの加工方法。
これらがどんな加工なのか、羽毛布団を購入する前に知っておきたいですよね。今回は羽毛布団の側生地に施される加工について解説します。
ダウンプルーフ加工とは?
羽毛布団の側生地に施される加工としてよく目にするのが、「ダウンプルーフ加工」です。
羽毛布団の側生地は詰め物である羽毛が吹き出さないよう、高密度に織られた生地が使われますが、さらにこれを熱して蒸しながらローラーに通し、圧力をかけて生地の目をつぶす加工が施されます。これが「ダウンプルーフ加工」です。
一般的には上記の方法で加工が施されますが、まれに樹脂をコーティングして目を防ぐ方法もあります。
樹脂加工の場合は通気性の面で劣り蒸れやすくなってしまいますので、購入前に確認しておくことをおすすめします。
その他の加工
ダウンプルーフ加工の他にも側生地に施される加工がありますので、抑えておきましょう。
ウォッシャブル加工
洗うことで生地の密度が甘くなってしまったり、縮んでしまったりして水洗いに適さない生地に樹脂を含浸させて生地の目を詰まらせ、生地目を動きにくくする加工です。
これにより水洗いしても生地の目が緩まず、縮みすぎず、羽毛の吹き出しを防ぐことができますが、生地の通気性が悪くなることで蒸れやすくなるため注意が必要です。
防ダニ加工
ダニが嫌がる薬剤を施しているものを「防ダニ加工」と表記している場合が多いようですが、メーカーによっては残留薬品の人体への影響を懸念して、側生地にダニが侵入できないよう高密度に織り上げた生地を使い、縫製にもダニが入り込まない工夫をしたものを「防ダニ加工」としています。
薬品にアレルギーがある方は、購入前に確認することをおすすめします。
まとめ:おすすめの加工は?
側生地に加工がされている布団ほどコストパフォーマンスが高くてお得なように感じますが、加工がされているものほど通気性に劣り、羽毛の良さを発揮できない側生地となってしまいます。
羽毛の機能を最大限に引き出すなら、ダウンプルーフ加工を施さなくても羽毛が吹き出しにくい高密度に織られた生地を使用した未加工の側生地が理想です。
ノンダウンプルーフという側生地もありますので、通気性を重視される方は探してみるといいでしょう。
今回の内容をまとめておきますので、参考にしてみてください。
・ダウンプフーフ加工は羽毛の吹き出しを防ぐために生地に圧力をかけて目をつぶす加工
・ウォッシャブル加工は生地目が緩まないよう、生地に樹脂を含浸させた加工
・防ダニ加工の多くは薬品を使用しているが、高密度に織り上げた生地を使うなど工夫をしているメーカーもある
・側生地への加工がされるほど通気性に劣る。未加工の側生地(ノンダウンプルーフ)が理想