どんな羽毛布団を買えばよい? タイプ別にみるおすすめ羽毛布団とは

2022年3月21日

どんな羽毛布団を買えばよい? タイプ別にみるおすすめ羽毛布団とは

産地や羽毛の種類だけでは品質を決められないのが羽毛布団の難しいところでもあります。さらに羽毛の品質に加え、側生地やキルティングの構造も羽毛布団の機能である保温性や通気性・透湿性に影響します。

あれこれリサーチすればコストパフォーマンスのよい、高品質の羽毛布団を見つけることができるかもしれません。しかし品質がよければ誰にとっても快適な羽毛布団というわけでもありません。環境や体質にあった羽毛布団を買うことも大切なポイントです。

今回は、羽毛布団を選ぶときのチェックポイントとそれぞれの環境、体質に合った羽毛布団を見つけるポイントをご紹介します。

購入するときのチェックポイント

羽毛の品質は水鳥の飼育状況などにより変わるので、羽毛の種類や産地だけで品質を決めることができません。

高品質とされるマザーグースの羽毛であっても、中国や東南アジアなどの暖かい地域で飼育された場合は品質が落ちる場合があったり、マザーグースより劣るとされるマザーダックの羽毛でも、ヨーロッパやカナダなどの寒冷地で飼育された場合は品質が高くなる場合があったりします。

前の記事でもお話ししましたが、中身が見えない分、売り文句だけに惑わされがちなのが羽毛布団です。

参考記事:売り文句で決めてない?羽毛布団を選ぶ前に押さえておきたい3つのポイント

産地や羽毛の種類、うたい文句だけに頼らず実際に寝具専門店や百貨店などに足を運んで、直接見たり、触ったりして品質をある程度見定めたうえで購入を決めることも大切です。その際チェックするべきポイントと、購入の際に気をつけるとよいポイントをご紹介します。

店頭でチェックするべき5つのポイント

寝具専門店などで購入する場合は、直接見たり触ったりして購入を決めることができます。五感を研ぎ澄ませて品質を見極めましょう。

⒈ 臭い

多少の臭いであれば、使ったり干したりすることでやわらぐ場合が多いですが、あまりひどい場合は洗浄が不十分か、若い未熟な羽毛を使っている可能性も。

若い鳥のスモールフェザーは羽軸に成長に必要な栄養分が入っているのですが、これは洗浄では洗い流せないため、臭いの原因となる場合があります。

⒉ 重さ

持ってみて重いと感じるようであれば重量を確認してみましょう。ダックダウンシングルサイズで1.2kg以下が目安です。グースダウンで1.0〜0.8kg。それ以上重いものは洗浄不足でゴミなどが混入している場合があります。

羽毛の品質に問題がないとしても、あまり重いものは睡眠の妨げになることもありますので、直感で重いと感じるようなら検討し直した方が無難かもしれません。

⒊ 羽毛の詰め具合

あまりにも羽毛を詰めすぎてパンパンになっているものは体にフィットせず、隙間からあたたかい空気が逃げてしまいます。羽毛は使用することで羽毛と羽毛の間に含まれる空気が温まって膨張し、かさが増えていくもの。最初からパンパンに詰めすぎている布団は避けた方がよいでしょう。

⒋ 弾力

一見、弾力がある方がよさそうですが押してすぐに返ってくるものは未熟な羽毛を使っている可能性があります。未熟な羽毛は羽枝が短く立っているので、弾力があります(これは髪の毛が短いと立ってしまうのと同じです)。

ダウンでなく弾力のあるフェザーが多く使われているケースもあります。押してからじわじわとゆっくり返ってくるものが理想です。

⒌ 縫製

いうまでもありませんが、縫い目が雑だったりほころびていたりするものは、品質に期待ができません。耐久性にも問題がありますので、購入は控えたほうが無難です。

失敗しないための5つのポイント

ここでは店頭購入だけでなく、通販やインターネットで購入する場合にもチェックしておくと失敗しにくいポイントをご紹介します。

⒈ 直射日光で日干しできるか

日干しができないものは特殊な加工をしている場合があります。樹脂加工された羽毛や側生地が使われていると、布団の通気性・透湿性が損なわれてしまいます。

⒉ 側生地の素材

樹脂加工がされているものは通気性を損ないます。通気性・透湿性を損なわない無地の綿や羽毛の吹き出しを防ぐために高密度に織られた布がおすすめです。

よくサテンと書かれていることがありますが、サテンとは織り方のこと。ツイルやサテンは高密度の織り方で、羽毛布団の側生地に適しています。最高クラスの側生地には平織りが使われることが多いです。

⒊ キルティングの構造

羽毛を入れて表生地と裏生地を縫い合わせた平面キルト(たたきキルト)と、キルトのマス目にマチをつけて箱状に作る立体キルトがあります。

平面キルトは比較的安価で手に入りますが、縫い目の部分に羽毛がなく、谷間が大きくなるので隙間ができてしまい保温力が下がります。あたたかさを重視するなら、立体キルトかキルトを2層にした2層式立体キルトがおすすめです。

⒋ キルティングのマス目の数

キルトのマス目の数が多いほど体にフィットしやすくなりますが、多すぎるとマス目ひとつの箱の大きさが小さくなり、入れられる羽毛の量が減って保温力が下がってしまいます。一般的な4×6マスや、縫い目が体の中央に当たらない5×6マスの布団がおすすめです。

⒌ サイズ

良い品質の羽毛布団を購入しても、体に合ったサイズでなければ快適に使えません。ご自身の体型や普段使用している布団のサイズを基準にして選びます。

通販やインターネットで購入する場合は、信頼できるレビューを参考にしたり、気になることは問い合わせをしたりするなどして、できるだけ詳しく品質を確認するとよいでしょう。

あなたに合った羽毛布団は?

さて、ここからがいよいよ本題です。

最高品質の羽毛布団が誰にでも快適とは限りませんし、それぞれの予算の都合もあるもの。使う環境や体型、体質などによって快適な羽毛布団は異なりますので、予算や環境に合った羽毛布団を探す必要があります。

あなたに合うのはどんな羽毛布団でしょうか? タイプ別におすすめの羽毛布団をご紹介しましょう。

タイプ1:極上の眠りを追求したい! とにかく品質重視

布団は眠るときに必ず使うものですので、当然睡眠の質に大きく影響します。毎日快適に眠れなければ健康にも影響が出てしまうので、寝具選びはとても重要です。

品質のよくない羽毛布団は保温性、通気性・透湿性に欠け、寒くて眠れなかったり、逆にムレて暑くて目が覚めてしまったりと睡眠の妨げになることも。

ぐっすり眠りたいという方は、品質を重視して購入されることをおすすめします。

【購入のポイント】
保温性、通気性・透湿性にすぐれた高品質の羽毛を使った羽毛布団を選びましょう。あわせて側生地の通気性がよいかどうかも確認が必要です。

また、寝心地を重視したい方には肌にまとわりつきすぎるやわらかい布地を使った側生地ものや、ソフト加工などを施したやわらかい布団はおすすめできません。寝返りが打ちにくく、寝苦しさを感じてしまいます。

綿のなかでも高級品の超長綿100%の側生地を使用した羽毛布団がおすすめです。

【これがおすすめ!】
ポーランド産のマザーグースは豊かな弾力性と保温性を持つといわれています。

日本羽毛製品協同組合が発行する「プレミアムゴールドラベル」のポーランド産マザーグースと超長綿100%の側生地を使用してつくられた和雲の純日本製羽毛布団は、最高品質の羽毛布団といえるでしょう。

純日本製羽毛掛け布団「和雲」プレミアムモデル

さらにこだわりたい方には、北極圏に生息する野生のカモの羽毛のアイダーダウンという、超高級ダウンもおすすめです。アイダーダウンはダウンの宝石と呼ばれ別格の最高級品といわれています。ただし、別格というだけあって安価では手に入らず、価格は100万円を超えるものがほとんどです。

KL001(SUMIDA スミダ) 羽毛掛け布団

タイプ2:寒さをなんとかしたい! 保温性重視

冷え性や寒がりの方、寒冷地にお住まいの方などは布団1枚では寒くて眠れず、何枚も布団や毛布を重ねている方も多いのではないでしょうか。

しかし、あまり重いと寝苦しく質の良い睡眠が得られません。1枚であたたかく快適に眠ることができる羽毛布団を選びましょう。

【購入のポイント】
保温性にすぐれた高品質の羽毛を選びましょう。キルティングは保温性を考えた立体キルトか、2層式立体キルトがおすすめ。

よりあたたかいのは2層式立体キルトですが、2層になっていることで通気性・透湿性が下がるため羽毛はかさ高性が高く軽くて高品質のものを、側生地は無地の綿生地などを選んで、通気性・透湿性を下げないようにすることが大切です。

また2層式立体キルトの場合、まれに層になる部分の布に化繊の生地が使われていることがあります。化繊生地は通気性がよくないため、布団の中に使われている生地についても確認しておくとよいでしょう。

キルトのマス目の数ですが、マス目が多いキルトはフィット性は上がりますが、ひとつのマス目に入る羽毛の量が少なくなり保温性が下がります。保温性を重視する場合は避けた方がいいかもしれません。

ちなみに2層式立体キルトと2枚合わせとは異なりますので、ご注意ください。2枚合わせとは、2枚の羽毛布団を重ね、季節によって枚数を変えてあたたかさを調節して使えるよう工夫された布団のことです。

【これがおすすめ!】
羽毛は、寒冷地で飼育されたマザーグースや品質の良いマザーダックのものがおすすめです。品質の良い羽毛ほど、羽毛のひとつひとつが大きく空気をたっぷりと含んで保温性が高くなります。

グースかダックか、マザーダウンかベーシックダウンかは、側生地・キルティング構造・予算などのバランスを見て決めるといいでしょう。

ハンガリー産 ホワイトマザーグースダウン 2層立体キルト

タイプ3:冬でも暑い! 通気性・透湿性重視

暑がりの方や、機密性の高いマンションにお住まいで寒さをあまり感じない暮らしをされている方には通気性・透湿性を重視して羽毛布団を選ぶことをおすすめします。

人間の体は睡眠中体温が下がりますので、暑いからといって冬に布団をかけずに眠るのは考えものです。暑がりの方でも快適に使える羽毛布団を探しましょう。

【購入のポイント】
保温性を重視しないということでしたら、高品質の羽毛を使った布団である必要はないかもしれませんが、品質が下がると通気性・透湿性も下がります。ある程度の品質の羽毛で、キルト構造などで調整しましょう。

立体キルトよりも平面キルト(たたきキルト)の方が縫い目の谷間が大きく、体と布団の間に、ある程度隙間ができます。あたたかい空気は逃げやすくなりますので、寒がりの方にはおすすめできませんが、暑がりの方でしたら平面キルトでも快適かもしれません。

【これがおすすめ!】
特に暑がりの方は、平面キルトの2枚合わせなどで気温によって調節するのもおすすめです。

ポーランド産 ホワイトマザーグース95% 2枚合わせ 羽毛布団

タイプ4:品質や性能にはこだわらない! 価格重視

すぐに羽毛布団が必要な場合やお客様用などの普段使いではないものは、できるだけ価格を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。とはいえ、粗悪品を購入してしまってはかえってお金を無駄にしてしまいますので、そこはきっちり見極めましょう。

【購入のポイント】
低価格の羽毛布団ということになると、産地が中国や東南アジアであったり、フェザーの混合率が高くなったり、側生地がポリエステルになったり、と布団の質自体が落ちてしまうことは否めません。どこを最優先するかがポイントになるでしょう。

【これがおすすめ!】
前述した通り、羽毛の品質、側生地の通気性、ダウン率をすべてクリアする品質の羽毛布団を低価格帯で見つけるのはかなり難しいかと思われます。

特に低価格帯の羽毛布団は、側生地にポリエステルと綿が混合された生地を使用した商品が多くなります。ポリエステルが混合されることで、軽くなるという利点もありますが、やはり通気性・透湿性の面では、綿100%の方がすぐれています。

品質のいい羽毛を使っても、ポリエステルの側生地では羽毛の機能を十分に生かすことができません。綿100%の側生地だったら、ダウン率や羽毛の品質については多少妥協するなど、側生地に注目して探すのも一つの方法です。

【西川】合繊掛け布団

タイプ5:体型にあったものを選びたい!

どんなに高品質であっても、使う方の体に合っていなければ快適な布団とはいえません。まっすぐ足をのばして眠れないというお悩みを持つ高身長の方は、スーパーロングサイズを選ぶなど使う方の体型に合わせることが大切です。

また寝心地の好みにも左右されます。例えば普段ひとりで眠るという方も、体の大きい方は寝返りを打った際に寒い思いをしなくてすむよう、一段階大きめのセミダブルサイズを選んでゆったり眠るということも選択肢のひとつでしょう。

【購入のポイント】
ご自身の体型に合うもので、且つ好みの寝心地が得られるものを選びましょう。

【これがおすすめ!】
通常の羽毛布団の長さは210cmが一般的ですが、ご紹介したスーパーロングサイズは長さ230cm。普通のお布団では足がはみ出してしまうという方も快適に眠れます!

ロングロングのLLサイズ 丈長230cmの羽毛布団

まとめ

いかがでしたか? 羽毛布団は本当に奥が深いですね。きちんと知識を身につけて良い商品を購入したいものです。

失敗しない羽毛布団選びのためにも店頭に足を運んで五感で品質を確かめてみたり、いくつかのショップで見比べ、比較検討することも大切です。

また品質だけにこだわるのではなく、使う人の体型や好みの寝心地も重視することが重要といえるでしょう。

ぜひ羽毛布団を購入する際に参考にしてみてください。