冬の間、あたたかい眠りを届けてくれた羽毛布団や毛布といった冬用の布団は、春には一旦出番は終わりです。
大切な布団を次のシーズンも快適に使うために、長期間布団を収納する際のいくつかのポイントやコツ、注意点を知っておきましょう。
布団の収納で大切なことは
布団を長期間収納する際、一番大切なのがカビやダニが発生しないようにすること。
それには収納場所の通気をよくすることや、収納する前の布団の事前お手入れが大切です。
ポイントはざっくりと5つ!
1.収納前に布団をしっかり乾燥させる
布団に湿気が含まれたまま収納してしまうとカビやダニの繁殖の原因となります。
布団を収納する前はお布団を天日干しして、しっかり湿気を取り除きましょう。
布団乾燥機でも問題ありませんが、乾燥機を使う時は温度に注意してください。高温になりすぎると布団を傷めてしまう原因になります。
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2.カバーは外してお洗濯
シーツやカバーなどはすべて外してきれいに洗っておきましょう。
カバーが汚れたまま布団と一緒に収納してしまうと、布団自体に汚れがうつり雑菌の繁殖やニオイ発生につながります。カバーを外したら布団の側生地にほころびがないか、布団やカバーに汚れがないかなど併せてチェックしましょう。
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3.防虫・湿気対策を忘れずに
布団を収納する場所は、なるべく湿気の少ないところが理想です。
押入れやクローゼットは収納前に換気をして風の通り道を作って湿気を飛ばしましょう。
通気性を保つのに「すのこ」はとても有効。また除湿マット、防臭シート、防虫剤を使うとより効果的です。
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4.収納ケースや収納袋を活用
布団を収納する際は、通気性の良い不織布でできた収納袋や大風呂敷などをオススメします。
布団は圧縮しても大丈夫?
普段は使わない来客用の布団などは圧縮すると非常にコンパクトになり、とても便利です。
ただし布団を圧縮することは、布団の中綿や中の羽毛、側生地を傷める原因にも。さらに布団のふっくら感が失われることも考えられます。
布団を長期間収納する際は、布団は圧縮せず、布団専用の収納ケースを使うと良いでしょう。
また、布団を収納する際、布団をぎっしり詰めてしまうと湿気がこもりやすくなりダニやカビ発生の原因にも。収納スペースは上下左右に少し余裕があるくらいが理想です。
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5.布団を重ねる順番は重いものが下
布団を積み重ねて収納する際は、重い布団を下に、軽い布団を上にしまいましょう。
マットレスや敷き布団を下に置き、羽毛布団や枕はその上に。重い布団を下に、軽い布団を上にすることで湿気がこもりにくくなり、また羽毛布団の羽毛が傷むのを防ぐことができます。
長期間収納した布団を再び使用する時は
長く収納した布団を再び使用するときは、収納袋から羽毛布団を取り出しお天気の良い日に布団の両面を天日干ししましょう。お日様に当てることでふっくら感が戻ります。
まとめ
今回は冬の布団を長期間収納する際のポイントや注意点をまとめました。
できれば何年も続けて収納せず、半年に一度くらいは空気を含ませるように布団を広げてあげることをおすすめします。
カビやダニの対策を行い通気性を保ちながら収納することで、次のシーズンもふんわりあたたかく眠れるでしょう。
ぜひとも参考にしてください。
布団の花粉対策、どうしたら良い?
寒い冬が明けると待ちに待った春がやってきます。しかし春といえば花粉。アレルギーをお持ちの方には本当に辛い時期でもありますね。
マスクやメガネのような身につける予防アイテムはもちろんですが、布団や枕といった寝具の花粉対策も忘れずに行いたいもの。
今回は布団の花粉対策についてまとめました。
布団の花粉対策はとても重要
基本的に布団はいつも清潔にしておきたいものですが、春・秋の花粉の季節は対策に特に気を配る必要があります。
もともと布団や枕にはダニやホコリなどが発生しやすいもの。ダニやホコリが花粉症を引き起こす原因となったり、花粉症の症状を悪化させたりすることもあるということです。
布団や枕にはダニやほこり、様々な菌が潜んでおり、それらが花粉症発症の引き金となったり、症状を悪化させたりすることも少なくない。また、窓際に置いたベッドには室内に浮遊していた花粉がベッドや寝具に落ちるため寝具自体に花粉がたまりやすい。花粉症による鼻づまりや鼻水、くしゃみで「夜なかなか眠れない」「睡眠中に目が覚めてしまう」という人も多いようだ。花粉症による睡眠不足が重なり、ストレスや疲労がたまり、さらに症状が悪化していく、といった悪循環に陥っている人もいる。
花粉が布団に付着してしまうと、眠っている間に花粉が鼻や喉を刺激します。その結果、睡眠中に症状が発生したり悪化したりして眠れない、寝付けないといった睡眠トラブルを引き起こすことにもつながってしまうのです。
今から準備したい、布団の花粉対策とは
それでは具体的に布団の花粉の対策はどのようにすれば良いでしょうか。
1.布団を干す日を選ぶ
日に当たりふかふかになった布団は実に気持ちがいいですが、花粉の季節だけは干す日を厳選した方が良さそうです。
花粉飛散予報を常にチェックし、飛散が多いと予測された日は布団を干すのを避けましょう。
部屋の中に直射日光が当たる場所があれば、椅子などを使ってそこに立てかけるようにして干すだけでも湿気を飛ばすことができるので十分効果があるそうです。すのこがあるとなお良いでしょう。
特に花粉アレルギーの症状がひどい方はふとんクリーナーや布団乾燥機を併用することをおすすめします。
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どうしても室外に干したい!という方にぴったりな花粉対策アイテムが「花粉よけ布団カバー」です。布団の汚れ防止にもなるので持っていると春以外も重宝します。花粉アレルギーをお持ちの方は必須アイテムといえるかもしれませんね。
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2.寝室に花粉を持ち込まないようにする
布団を室外に干さないようにしたり、干す際に十分花粉対策をしていても他の手段で寝室に花粉を持ち込んでしまっては元も子もありません。
疲れている日は帰宅後ベッドへ直行したくなりますが、花粉の時期は厳禁です。
また、窓を開けた際に花粉が部屋に入り、カーテンに付着するということも考えられます。
特に窓際に設置したベッドなどには花粉がたまりやすいので、寝室に花粉を入れないよう十分な対策が必要です。
具体的な対策例をご紹介しましょう。
- 外出した際、寝室に入る時には衣類や持ち物、髪の毛に付いた花粉を払ってから
- 花粉飛散の多い時は窓や戸を閉める
- 換気の際、窓は小さく開けて短時間に(必要以上に窓を開けない)
- 外出時に着ていたコートやバッグ、ストール類は寝室に持ち込まない
- 花粉モード付きの空気清浄器を使用する
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3.花粉対策用の布団カバーを活用する
花粉対策に適した布団カバーやシーツ、枕カバーを選ぶことも大切です。
高密度織り生地は、花粉やホコリが入り込む心配がありません。
生地に凹凸を付けずに花粉付着防止をしているカバーや花粉クリーン加工、花粉対策繊維を使用したカバーなども多く販売されていますので是非とも活用しましょう。
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花粉やホコリが付着しにくい快適な新素材 花粉クリーン敷きふとんカバーシングルサイズ(羽毛ファクトリーすやすや)
日本製 花粉バイバイ 掛け布団カバー 花粉対策 シングルサイズ(伊藤清商店)
まとめ
いかがでしょうか。布団の花粉対策をもう一度おさらいしましょう。
- 花粉シーズンは布団を干す日を選ぶ
- 花粉を寝室に持ち込まないよう、十分注意を払う
- 花粉対策に適した布団カバーを使う
花粉対策は少し時間や手間がかかりますが、花粉アレルギーにお悩みの方にとって花粉対策を行うことは非常に大切です。アレルギーでない方も布団を清潔に保つための知識として非常に役立つでしょう。
春も快適な睡眠を得るために、今から少しずつできる限りの対策をしておきたいものですね。
参考記事:花粉なう
新たな気持ちで新年を。一年のはじめに新調したいオススメ寝具
いよいよあと10日で今年も終わり。新しい年を迎える時は、普段使っているものを新調したくなりませんか?
お正月はお清めの意味もあり、昔から日用品を新調すると良いといわれています。
確かに身の回りのものを一新すると清々しい気持ちになりますよね。
そして「毎日使うものほど上質のものを」とはよくいわれることですが、寝具に関しては特にそのように思います。
今回は新年のはじめに新調したい、オススメ寝具をご紹介いたします。
1.カバーリング
いまお使いの布団カバー、古くなっていませんか?
カバーは意外と耐久性があるものですし、ずっと同じものを使っているという方も多いかもしれません。
しかしやはり何年も使用するとほつれが出てきたり、生地が薄くなってきたりします。
カバーが変色していないか、ファスナーやスナップが壊れていないか、生地が破れていないかなどチェックしてみましょう。
新年から新しいカバーリングに変えれば、心地よい眠りでスタートできそうですね。
【こんな商品がおすすめ】オーガニックコットンのダニを通しにくい綿100%掛け布団カバー(ベルメゾン)
生地を高密度に織り上げて、ダニやホコリの侵入を防いでくれるオーガニックコットンの掛け布団カバーです。綿100%でお肌にもやさしく、一年中使えます。
色は優しく落ち着いた5色のバリエーションで、大人っぽい雰囲気の寝室に。
スナップボタン式ずれ防止ひも付きです。
2.枕
毎日頭を乗せて使う枕。カバーはこまめに洗っていても枕は洗ったことないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は枕は目には見えない汚れや皮脂、雑菌が多くついています。干すだけではなかなか取れません。
カバーを外し、お使いの枕を点検してみましょう。取れない汚れやシミ、カビなどがついているようであれば思い切ってお買い替えを検討してみてください!
【こんな商品がおすすめ】日本製 極上の快眠とリラックス 究極の枕 ノームコア デオパワー 消臭+抗菌加工羽毛 ホテルサイズ(伊藤清商店)
画像ご提供:伊藤清商店
消臭、抗菌加工が施された羽毛の枕です。ご覧いただいて分かるようにデザインは潔いほどシンプルです。
この枕を作ったのは愛知県・西部の尾張の老舗寝具メーカー伊藤清商店。快適な枕の本質を追求し、基本中の基本をコンセプトに生み出したのがこの枕だそう。
羽毛のイヤな臭いを防ぎ、防臭にも効果を発揮してくれます!
3.敷き布団
重たい身体をしっかりと支えてくれる敷き布団の存在は寝具の中でもかなり重要です。快適な眠りは健康維持には欠かせません。
体圧を散らし、局部にかかる負担を和らげてくれる体圧分散は自然な寝返りを促してくれます。
【こんな商品がおすすめ】点で支える体圧分散敷布団(ニトリ)
「眠りが変わる」とうたわれた話題の一品。しっかり支える体圧分散に優れた高硬度の敷き布団です。
表綿の凹凸構造が体圧を分散し、質の高い眠りをサポートしてくれます。
三つ折りなのでコンパクトに収納できるのも便利です。
4.ガーゼケット
ガーゼケットというと夏素材のアイテムと思われがちですが、これが一年中重宝する寝具なのです。
ガーゼを何層に重ねたガーゼケットは吸水性・通気性・保温性が高く、その構造ゆえに夏は涼しく、冬はあたたかいという特徴を持っています。
掛け布団だけでは寒いという時に布団と合わせて使ったり、リビングでちょっと肌寒いなと感じた時にさらっと軽く身体に羽織ることも可能。
ガーゼケットは一年中使えてとても便利ですので、まだ使ったことがないという方にはこの機会、ぜひご家庭に一枚揃えていただきたい一品です。
【こんな商品がおすすめ】6重織り シフォンガーゼケット シングル150×210(ifuton-works)
日本製、飽きのこないシンプルなデザイン「6重織りのふんわり柔らかガーゼケット」です。幾重に重ねた空気層が暖かな 空気をため込み冬でもあたたか。身体に柔らかく沿うので、秋冬でも心地よく使えます。
ふんわり柔らか、身体がガーゼケットに包まれる感覚を知ってしまったらもう手放せなくなりそうです!
まとめ
今回は「一年間お疲れさまでした」の気持ちを込めて、新年に向けて新調したい寝具をご紹介いたしました。
2019年の始まりという区切りに新しい寝具を用意し、晴れやかな気分で新年を迎えたいものですね。
それでは皆さまどうぞ良いお年をお迎えください!
年内に整えておきたい!寝室のお掃除、寝具のお手入れ
12月13日は「正月事始め」といって、お正月の準備にとりかかる日とされています。
お正月準備で忘れてならないのが年末の大掃除。
今から計画的にお掃除をされている方も多いかと思いますが、この機会にぜひ、掃除の場所に加えていただきたいのが寝室です。
寝室は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境。年始に向けてキレイにしておきたいところです。
そして掃除と一緒に、寝具のお手入れも行いましょう。
今回は寝室のお掃除のポイント、そして寝具のお手入れについてまとめました。
1.寝室のお掃除のポイント
まずは寝室のお掃除のポイントをおはなしします。
●押入れ
押入れにお布団を収納している方は、思い切って一度お布団を全て出しましょう。
寝室の押入れには布団についた髪の毛(抜け毛)やホコリがたまっていることが多いので、まずは掃除機をかけます。
そのあと固く絞った雑巾で水拭きをし、水分が乾いたことを確認してから布団を収納してください。
押入れに敷くシートや湿気取りマット等を使っている方は、このタイミングで交換しましょう。
普段から押入れにできるだけモノを詰め込みすぎないようにスペースを設け、こまめに換気を心がけることが寝室のカビ対策につながります。
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●ベッド下、ベッド周り
普段動かすことのないベッドの下はホコリが多くたまっています。
ベッドをお持ちの方はこの大掃除の機会に、ベッドを動かしてベッドの下と周りをキレイにしましょう。ベッドの下に収納ケースを置いている方は、ケースの外側・内側の掃除も一緒に行います。
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2.寝具のお手入れのポイント
次に寝具のお手入れも行いましょう。これだけはやっておきたい項目をまとめました。
●布団や枕、マットレスを干す
かつては「元旦に掃除をすると福の神が逃げる」などといわれていました。こちらは福の神をお迎えするお正月には掃き掃除をすると福の神を掃き出すことになる、という縁起的な理由ですが
せめてお正月は家事をお休みしゆっくりしましょうねという意味合いもあるのかもしれません。
年末までに晴れた日を狙い、すべての布団や枕を日に当てて干しましょう。
マットレスは外に干すことはできませんので、表面に掃除機をかけてホコリを取り除きます。そのあとマットレスを立てかけておき湿気を逃がしてあげましょう。
マットレスは長く使い続けると同じ箇所がへたってきてしまうため、定期的に上下・左右を入れ替えることをオススメします。
●カバーリングの洗濯と新調
お使いのカバーリングを洗濯し、生地が傷んでいたりファスナーが壊れていたりしないかチェックします。
お直しができれば一番良いですが、古くなったものは思い切って新調しましょう。
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●来客用寝具の準備
年末年始はご家族が帰省されたりとお客さまがお泊りになるご家庭も多いと思います。
12月末になるとオンラインストアは冬季休暇に入るお店も増えますし、年末にあわてて購入すると本当に欲しい商品が欠品していたり、来客がいらっしゃるまでに届かなかったり・・ということも。
12月の早い時期から来客用の寝具の状態確認と、お手入れを行いましょう。
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まとめ
年末は何かと忙しく、1日で大掃除を終わらせることはとても困難です。
日々こまめに掃除することが理想ですが、なかなか難しいですよね。できるだけ早いうちからお掃除、寝具のお手入れをはじめましょう。
心機一転でスタートするために、新しい年に向けて寝具やカバーリングを新調するのも良いですね。
取れない汚れがついてしまった布団や生地が傷んでしまったシーツなどあれば、早めにお買い替えをして晴れやかな気分で新年を迎えましょう!
最高級ポーランド産の羽毛を生み出す「ANIMAX(アニメックス)」
羽毛の産地というと、どの国を思い浮かべるでしょうか?
ドイツやフランス、チェコ、アイスランドなどヨーロッパの国々を羽毛の産地として上げる方が多いと思います。
その中でも特に高品質な羽毛として挙げられるのが「ハンガリー」と「ポーランド」です。
特にポーランドは自然に恵まれた大農業国。
ポーランドは極端な寒暖の差があることや、国家政策として高品質な羽毛を生産するための研究開発が積極的に行われている国でもあります。
ポーランドの過酷な自然環境が良質の羽毛を育てる
ポーランドの羽毛は最高品質といわれています。
ポーランドは 北海道のはるか北に位置しており、真冬は-30度以下、夏は35度以上と寒暖差が非常に激しいことで知られています。
厳しい寒さを乗り越えなくてはならないグースたちは過酷な自然環境下で育つため、ポーランドの極寒にも耐えうる、羽毛の層が厚く丈夫で品質の高い羽毛が育つのです。
またポーランドのグース飼育は代々経験を重ねてきた家族経営の小規模農業が主体で、伝統的に量よりも質を重ねてきたという実績もあります。
このような理由から、ポーランドのグースはストレスのない自由な環境で育つためしっかりと完熟し
保温性と透湿性の非常に高い良質な羽毛であると評価されています。
ポーランドの羽毛メーカー「ANIMEX(アニメックス)」とは?
今回はポーランドの最大級の羽毛メーカー「ANIMAX(アニメックス)」社について解説します。
ANIMEX社とは
ANIMEX(アニメックス)は60年以上もの歴史があるポーランドの食肉加工メーカーです。
ANIMEXは1951年に食肉関連製品の国営輸出公団として設立され、以後ポーランド最大級の羽毛メーカーとして高品質のポーランド産羽毛を世界中、特に品質に厳しいとされる日本市場をメインに羽毛を輸出しています。
羽毛工場は比較的軟水の水源に恵まれたポーランド南部の山岳地帯にあるため、混じり気のない高品質の水がANIMEXの羽毛の品質に大きく影響しているのでしょう。
ANIMEXは独自に孵化施設・飼料生産工場・精肉工場・羽毛工場などを所有。
食肉生産のための飼育から食肉加工、副産物である羽毛の採取、洗浄、出荷までを第三者を介さずに管理しています。
孵化から羽毛の生産までを一貫管理するANIMEX
ANIMEXが良い羽毛を生産しているのは原料である羽毛が高品質であるからだけでなく、その加工方法にもあります。
まず、ANIMEXはポーランド・ホワイトグースを全工程一貫して製造しています。それは鳥の産卵に始まり、孵化、飼育、羽毛の採取、解体・精肉加工、羽毛の処理、高品質加工羽毛の生産および寝具の製造・・・。
これらすべてを一貫して行うのです。
原材料となる卵はANIMEXが厳選した飼育者と長期に亘って契約し密に連携。契約飼育者が提供する卵のみを使って自社工場で孵化させます。
ANIMEXが孵化から関わることは孵化の過程、雛の健康状態も完全にコントロールできることを意味します。それはその後のグースの成長と優良な生育、そして最終的には高品質な羽毛を安定して作り出すことにつながっているのです。
厳格な生産工程と品質管理
ANIMEXでは除塵・洗浄・消毒・乾燥・選別・混合・規格化で構成される、完成された加工処理が厳格な品質管理のもとで行われます。
その羽毛の品質管理はANIMEXの工場内の試験室が全て責任を負っており、
洗浄度、かさ高性、ダウン混合率、油脂分質、酸素係数、pHなどのチェックが徹底して行われます。
このように生産プロセスは第三者を介さず一つの組織によって管理され、同時に、動物検疫官による厳格な衛生管理が行われています。
ANIMEX製品のトレーサビリティー
ANIMEXでは原料・半完成品・商品の全保管、加工段階において100%のトレーサビリティーを導入しています。
ANIMEXの工場では製品の入った袋のひとつひとつに原料産地・種類・加工料・品質・試験結果などデータが入力された個別ラベルが添付され、履歴を追跡できるようにSAPによるシステム管理がされています。
これらのデータの分析に基づくことで個々の顧客の要求や市場への適合性を考慮でき、各製造ロットの生産計画を立てることができるのです。
羽毛の証明書
ANIMEXダウントラッキングシステム
ANIMEXでは消費者が羽毛の品質を追跡することができるダウントラッキングシステムも構築され、羽毛の品質管理が徹底されています。
製品のリーフレットにあるQRコードをスマートフォンでスキャンすると、その製品に使われている羽毛の証明書が見れるシステムです。
羽毛布団は私たちの生活の必需品。
毎日愛用する羽毛布団に使用された羽毛の確かな情報を、迅速かつ正確に得ることができるのです。
まとめ
今回はポーランド最大級の羽毛メーカー「ANIMEX(アニメックス)」についてご紹介しました。
羽毛布団は他の商品に比べて中身の見えにくい商品です。あまり考えたくはありませんが、どんなに「高品質」とうたっている羽毛布団でも実際にはわかりません。
だからこそ、どんな羽毛が使われていてどのように作られたかが確かであることは私たち消費者にとって本当に信頼できる商品といえるでしょう。
ANIMEXの特徴をまとめておきます。
・ポーランド国営公団として始まり、長い歴史がある
・水鳥の飼育から羽毛の生産、出荷までを一貫して管理している
・厳しい品質管理をおこなっている
・製品にはQRコードを使った追跡システムがある
品質管理が徹底しているANIMEXの羽毛は安心して購入できる羽毛といえるでしょう。羽毛布団を選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。
冬でも快眠!暖かく眠るためのオススメ「あったか寝具2018」
日々寒さが増し、朝晩の冷え込みもより厳しくなってまいりました。
掛け布団やシーツが冷たくて布団に入ってもすぐに眠れない、夜中に目が覚める、など冬ならではのお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ヨーロッパのようにセントラルヒーティングが普及している国では家全体が暖かく、真冬でも寝具の寒さ対策はあまり必要ありません。
しかし暖房器具だけに頼るのではなく、寝具選びをちょっと工夫するだけで冬でも暖かく快眠できるようになります。
今回はお布団コンシェルジュが厳選した、オススメのあったか寝具をご紹介しましょう。
1.シンサレートウルトラ プレミアム200 掛け布団(伊藤清商店)
シンサレートを使用した布団は寝具として名高いですが、こちらはシンサレートシリーズの中でも最高級ランクの保温性を誇る「シンサレートウルトラプレミアム200」です。
3M社のシンサレート高機能中綿素材は「薄くて暖かい」のコンセプトを掲げたこれまでの常識を覆すような掛け布団。
体温により暖められた空気を繊維間にしっかりと閉じ込めるため、軽いのに羽毛より暖かな、まさに「魔法の布団」と呼ばれるにふさわしい掛け布団といえるでしょう。
側生地は高密度防ダニ生地を使用、中綿も「フィルハーモニー」と「コンフォロフト」という2種類の高機能付き。
抗菌防臭可能・吸汗速乾・ノンダストなど機能面でもバッチリで、羽毛のにおいが苦手な方やアレルギーが気になる方に特にオススメです。
2.エムールヒートプラス フランネル掛け布団カバー(東京家具)
カバーなのにまるで毛布のよう!なんとプラス4℃の暖かさと謳われている「エムールヒートプラス フランネル掛け布団カバー」です。
湿気や人から出る蒸気などで発熱する素材を使用されており、寒い冬にもってこいの一枚
暖かさに加え、毛足が長くやわらかな極細繊維パイルでとってもリッチな肌触りです。
3.とろけるようなボリューム敷きパッド(ベルメゾン)
ベルメゾン「とろけるようなシリーズ」の愛用者も多いかもしれませんね。
こちらは通常の約3倍の中わたが使われているふかふかボリュームの「とろけるようなボリューム敷きパッド」です。
写真で見ているだけで暖かさが伝わるくらいの弾力とボリューム。とろけるような肌ざわりは布団から出られなくなってしまいそう。
色は、落ち着きがありシックなカラーバリエーションです。
4.HOTαふわふわ足ポケット付き敷パッド(コスメジャングル)
こんなのがずっと欲しかった!マットや敷き布団にセットするだけで使える、約75センチの大きな脚ポケットがついたふわふわ敷きパッドです。
吸湿発熱加工を施しているので寝ているだけでポカポカ、あったか。肌触りがよく毛足の長い起毛生地なので足元も体も優しく包まれて気持ち良く眠れます。
末端冷え性の方には特に欠かせない一枚になりそうですね。
5.ecolo 洗える 羽毛 肩当て フリーサイズ 冷え対策(ifuton-works)
就寝時の冷え防止に欠かせないのがこの肩当てです。
寝ている間に布団から肩が出てしまって冷気が当たり、とても寒い思いをしたというご経験はありませんか?
こちらの肩当ては背中の部分がしっかりして少し長めになっているのでとても暖かです。シンプルで余計な飾りが付いていないので就寝時の使用にぴったり。
寝返りをしても布団がずれてしまっても、これがあれば肩をしっかり守ってくれるので朝までぐっすり安心です。
羽毛なのに洗えるので衛生的にも嬉しいですね。
ご高齢のおじいちゃんおばあちゃんや朝早くキッチンに立つお母さんへの贈り物としても最適でしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
就寝時の冷えや寒さは、眠りに大きく影響してしまいます。
これからますます寒さが本格的になってくる時期、あったか寝具を上手に取り入れて睡眠環境を整えることが大切でしょう。
ぜひとも参考にしてみてください!
羽毛布団のキルティングはどれがおすすめ?おさえておきたい羽毛布団の基礎知識
羽毛布団にとって保温性は最も重要な機能です。羽毛布団の保温性は羽毛の種類もさることながら、キルト構造やマス目の数によっても大きな違いが現れるもの。
キルティング(縫製)の構造は羽毛本来の機能を生かすために大変重要な要素といえます。
今回は、羽毛布団のキルティングについてまとめました。
羽毛布団のキルティングの役割とは?
羽毛布団は何のためにキルティングになっているのでしょうか。羽毛布団におけるキルティングの役割についてまとめました。
羽毛の片寄りを防ぐ
羽毛布団がキルティングになっていないと、布団を使用しているうちに羽毛が一箇所に片寄ってしまいます。キルティングにすることで羽毛の片寄りを防ぐという役割を果たしています。
羽毛に空気の層を作る
キルティングのひとつひとつのマス目に羽毛を入れることで、羽毛によりたくさんの空気の層ができることになります。これによって保温性の高い羽毛布団が出来上がります。
布団が体に沿いやすくなる
羽毛布団をキルティングにすることで、いくつかのマス目が繋がった構造になるため布団が体に沿いやすくなります。
羽毛布団のキルトの種類はどんなものがあるの?
羽毛布団の一般的なキルティングの種類をご紹介いたします。
平面キルト(タタキキルト)
縦にマチ布を使用せず、側生地の表と裏の生地を合わせてそのまま縫い付ける平らなキルトが「平面キルト(タタキキルト)」です。
縫製が比較的簡単なので安価で入手できますが、縫い目部分に羽毛が入らないため他のキルティングに比べて保温性に劣ります。
立体キルト
羽毛布団で最も一般的なキルト構造がこの「立体キルト」です。
キルティングにマチをつけて、ひとつのマス目を箱状に立体的に区切る構造でできています。
縫い目部分にも羽毛が入るためあたたかく、大きくカサが出て羽毛が片寄りにくいのが特徴です。
合掛け立体キルト
合掛けとは、冬用の羽毛布団と肌掛け羽毛布団の中間に位置する羽毛布団のこと。
合掛け立体キルトは主に春・秋など季節の変わり目に活用できる掛け布団で、立体キルト構造で作られた羽毛布団を指しています。
比較的冬でも温暖な地域にお住いの方や冬用では暑すぎるという方、夏の冷房対策、ケットなどであたたかさを調整したい方におすすめでしょう。
ツインキルト(二層式立体キルト)
マチのある立体キルトを二層にしたものが「ツインキルト」です。
羽毛のオモテウラを、中布を挟む事によって上下別々の二層構造とするキルティング。
上下のマス目がずれてキルティングの谷間がなくなり、布団の厚みが保たれるためとても暖かなのが特徴です。
平面キルトや立体キルトに比べると若干通気性が悪くなりますが、あたたかさを重視したい方、寒冷地にお住まいの方には特におすすめのキルティングです。
二枚合わせ
二枚合わせはキルティングの種類ではありませんが、厚さの異なる立体キルト2枚(肌掛け・合掛け)をアメリカンホックなどで組み合わせて使うことができる羽毛布団です。
真冬には2枚重ねて使用しやや肌寒い春秋には厚めの合掛け1枚、夏は肌掛け1枚で使う、など気候に合わせて一年中使えるというメリットがあります。
収納スペースに困らず、一年中大活躍の経済的な羽毛布団といえるでしょう。
マス目の数はどれくらいがよい?
キルティングのマス目の数も保温性に関わる重要な要素です。どのくらいの数が適切なのでしょうか。
キルティングのマス目が少ないとマス目の大きさが大きくなり入れられる羽毛の量が多くなりますので、マス目の数が少ないほどより保温性の高い布団になります。
逆にマス目の数が多く、ひとつひとつのマス目が小さいと体にフィットしやすい布団になるわけです。
今お使いの布団を基準によりフィット性が欲しいときはよりマス目の多い布団を、保温性を高めたい場合はマス目の少ない布団を選ぶといいでしょう。
一般的な4×5マスや、布団は縫い目が体の中央に当たらない5×6マスがおすすめです。
まとめ:おすすめのキルティングはどれ?
羽毛布団のキルティングについてお分かりいただけたでしょうか。
肌掛けであれば平面キルトでも十分かもしれませんが、冬にしっかりあたたかい羽毛布団が欲しいという場合は、立体キルトやさらにあたたかいツインキルトをオススメいたします。
羽毛布団を選ぶ際には是非、保温性を左右する「キルティング」に注目してみてください。
今回の内容のまとめです。
・羽毛布団のキルティングの役割は「羽毛の片寄りを防ぐ」「保温性を高める」「体に沿いやすくなる」
・羽毛布団のキルティングの種類は「平面キルト」「立体キルト」(「合掛け立体キルト」)「ツインキルト」(「二枚合わせ」)がある
・キルティングのマス目の数が少ないほど保温性の高い布団になり、マス目の数が多いほど体にフィットしやすい布団になる
選ぶ羽毛布団のタイプはご使用になる方の睡眠環境やお好みでそれぞれ異なります。
それにより選ぶキルティングも変わってきますので、できるだけご自身のご要望に合わせてカスタマイズできる羽毛布団を選ぶことが大切でしょう。
掛け布団を選ぶ大切なポイントは「軽さ」でした
掛け布団を選ぶ際の欠かせない条件は「軽さ」と「保温力」といわれています。
その通り、軽くて暖かな掛け布団はまさに理想的です。
しかし重い布団でないと寝た気がしなくて・・という方もいらっしゃるかもしれません。
確かにかつては暖かい布団=分厚くて重い布団でした。
しっかりと重さを感じる掛け布団は、布団に包まれる感覚が直に感じられて安心感や暖かみを得られる気がしますが、あまりに布団が重すぎると身体への弊害も発生します。
寝心地の好みはもちろん、体質や寝相は人それぞれ異なりますので必ずしも全ての方に軽い掛け布団が適しているとはいえませんが
軽い掛け布団は今でも根強い人気があり、睡眠にも良いといわれています。
軽い掛け布団が選ばれている理由
軽量な布団が睡眠にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
1.寝返りがしやすい
人は眠っている間に20~30回ほど自然に寝返りをうつといわれています。
寝返りの役割には
- 睡眠の段階を移行させるためのスイッチのような役割
- 睡眠中の体温を調整する役割
- 布団の中の湿度や温度を調整する役割
などがあり、睡眠の質を上げるのに寝返りはとても大事です。
軽い掛け布団は自然な寝返りを妨げません。まるで暖かい空気に包まれているような感覚で心地よく眠れ、睡眠の質も向上します。
掛け布団をかけて「ちょっと重たいかもしれない」と感じた際は軽い布団にチェンジするサインかもしれません。
2.体に負担がかかりにくい
重い掛け布団は体を少なからず圧迫します。さらに真冬は毛布を重ねることでさらに重くなり、それだけ体に負担がかかっていることに。
軽い掛け布団は、寝ている間の体への圧迫をやわらげて負担を軽減してくれます。
眠ってもなかなか疲れが取れない、起きたら体がだるい、とお悩みの方の中には重い掛け布団が体に合っていない可能性も考えられるでしょう。
3.毎日の上げ下げが楽になる
毎日の布団の上げ下ろしや移動は、作業自体は単純でも意外と大変なものです。
さらに冬は毛布を使えばそれだけ上げ下ろしする量も増え、結構な重労働となります。
軽い掛け布団は毎日の辛い作業を楽にしてくれるでしょう。
軽くて暖かい!これからの新定番はシンサレート掛け布団
「軽くて暖かい」が掛け布団を選ぶためのポイントであることは冒頭におはなししましたが、シンサレートがまさにこの条件を満たしたこれからの新定番といえる掛け布団です。
シンサレートとは?
シンサレートは、「薄くて、暖かい」をコンセプトに、3M(スリーエム)社が開発した衣料用断熱素材です。
羽毛布団も軽くて暖かですが、シンサレートの掛け布団は羽毛布団と比べると比較的安価で、景気や自然環境に影響されにくく値段も一定であることが大きな違いでありシンサレートのメリットです。
軽くて暖かいを実現した魔法の布団「シンサレート掛け布団」
これまでの布団は、厚くなければ暖かさを維持できませんでした。
しかしシンサレートは、素材の高い断熱力で薄くても暖かく使用できます。
その秘密は繊維の構造です。一般的なポリエステル綿は繊維の隙間が大きく、暖かい空気が抜けやすい状態になっています。
シンサレートの空気層は極細の繊維と厚みを保つポリエステルファイバーが複雑に絡み合った構造。
従来のポリエステル綿の20倍の表面積があり、複雑に絡み合った微細な繊維の間にはたくさんの動かない空気(デッドエア)を含んでいます。
人体の熱により暖められたこの空気層が暖かさを逃さないため、薄くても高い断熱性と保温力が生まれるというわけです。
シンサレートはお手入れも簡単
シンサレートの掛け布団は化学繊維なのでお手入れや保管も簡単で、羽毛特有のニオイもありません。汚れが気になった時には家庭用の洗濯機(10kg以上)で手軽に洗うことができ、いつでも清潔さが保てます。
布団をたたむ時など埃が出にくいので、アレルギー体質の方や小さなお子さまでも安心。
また薄くて軽い特徴であるがゆえ、ほかの布団と2枚重ねて更に暖かく使用することもできるという素晴らしいメリットを持ち合わせています。
まとめ
掛け布団にとって「軽さ」は重要な要素のひとつであることがお分かりいただけたでしょうか。
掛け布団選びに欠かせない条件は
- 体の負担にならない軽いもの
- 軽くても暖かさをキープしてくれるもの
といえるでしょう。
シンサレートは軽くて暖かいだけでなく、羽毛布団と比べても低価格であり気軽に洗えるなどの取り扱いが楽であるなど、多くのメリットを持ち合わせています。
軽くて暖かな掛け布団を使ってみたいと思われた方は、ぜひシンサレートも選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
シンサレート布団 高機能中綿素材とは? 3M™ シンサレート™に迫ります
1.シンサレートって何?
まずはシンサレートという素材について解説します。
シンサレートと聞いて皆さまが思い浮かべるものは何でしょうか?シンサレートのトレードマークを見て「これか!」と気付いたり「これなら私も持っている」とお思いになった方も多いかもしれません。
シンサレートとは、3M™ 社が研究・開発した高機能中綿素材。
Thin(薄い)とInsulate(断熱する)を合わせたなんともカッコ良いネーミングで「より暖かく、より薄く」をコンセプトに掲げています。
マイクロファイバーの細い繊維が組み合わさり空気をたくさん含むため、とにかく断熱性・保温性に優れているのが特長。かつての常識である「暖かさをキープする=分厚い素材」といったイメージを一掃、軽いのに暖かいというこれまでの概念を覆す高機能な衣料用断熱素材なのです。
皆さまの身近なアイテムでは、アウトドアブランドのアウターやスキーやスノボーなどのウインタースポーツのウエア、手袋といった小物類に多く使われているのではないかと思います。
それもそのはず、シンサレート素材はその特長からもともとはヒマラヤ遠征隊のウェアや冬季オリンピック・全日本スキー連盟などのウインタースポーツの公式ウェアにも採用されるほどの高い断熱性と保温性を持つ素材。
そんなシンサレートが最近では衣類やアクセサリーを超え、シンサレート布団として寝具にまで採用されるようになり非常に高い評判を得ているのです。
次の項目ではシンサレート素材がなぜこれだけ保温力に優れているのか、布団の素材として使われるのに思わず深く納得してしまうワケを詳しくおはなしいたします!
1−1素材の概要
化学合成繊維の一種であるシンサレートは、「薄くて、暖かい」をコンセプトに、3M(スリーエム)社が開発した衣料用断熱素材です。
1960年代にアメリカで開発が始まり、1980年代に日本でも販売されるようになりました。新型ポリエステルとも呼ばれて注目を集め、さらなる進化を遂げたシンサレートは高い断熱性が評価され、前述のようにヒマラヤ遠征隊や冬季オリンピック、全日本スキー連盟などのウインタースポーツの公式ウェアにも採用されています。
現在では、衣類だけでなく保温性を求められるアクセサリー・布団・防音材など、さまざまな製品に生かされています。綿や絹に比べれば歴史は浅い素材ですが、化学繊維の汎用性の高さを示し、ひとつの製品としてもたらした影響は世界最大級とも。
今では世の中に広く知られる繊維となりました。
1−2高い保温性の仕組み
・シンサレート
・一般的なポリエステル綿
暖かさを高めるための理想的な断熱媒体は空気です。繊維間にできるだけ多くの空気を含むことが、高い保温性、断熱性をもたらします。一般的なポリエステル綿は繊維の隙間が大きく、その隙間から温められた空気が逃げやすく、暖かくありません。
シンサレートは羽毛の先とほぼ同じ太さのマイクロファイバーと、厚さを保つためのポリエステルファイバーで構成されています。複雑に絡み合った微細な繊維の間に、大量のデッドエア(動かない空気)を封じ込め、薄くても高い断熱性を発揮します。
たくさんの空気が人体の熱をつかまえて逃さないため、同じ厚みの一般的なポリエステル綿やダウンと比べて、1.5〜2倍の保温機能を持っています。
1−3暖かさだけじゃない!こんな特性も
シンサレートは無臭で、アレルギー誘発物質を含んでいないため人体へのやさしさにも優れています。また、吸水性が1%以下のため、湿気が多い場所でも保温性が失われず、濡れてもすぐ乾くという特性が魅力です。同じ暖かさのポリエステル綿と比べると、約25%の軽量化も実現しています。
1−4豊富なラインナップ
シンサレートブランドにはなんと10種類以上のバリエーションがあります。
・スタンダード
基本タイプ
・ウルトラ
断熱値を15%アップし、ドレープ性を高めたタイプ
・リサイクル
再生ポリエステル使用。エコマーク認定のリサイクルタイプ
・ライト
スリムタイプ
・Exソフト
更に軽量化され、シルキータッチでドレープ性も高いタイプ
・ExソフトⅡ
Exソフトより更に柔らかく、かさ高性(圧力や洗濯に対する厚み減少が少なく暖かさを長く保持できる性能)を実現。
高級素材とのマッチングを高めたタイプ
・消臭
高いドレープ性と、ニオイ分子の吸着&分解ができる消臭タイプ
・寝具用
軽くて暖かく、通気性にも優れたブランド初の寝具用タイプ
・ハイロフト
ドレープ性とボリューム感が長く保てるタイプ
・ストレッチ
横方向30%、縦方向15%の伸縮性を持つタイプ
これらは主な種類ですが、それぞれに異なる特徴があり、用途に合わせて使用されています。
寝具では、寝具用、ウルトラ、Exソフト、消臭などが採用されており、どのシンサレートが使われているかは製品についているタグで判断可能です。ぜひともチェックしてみてください!
1−5品質ランク
シンサレートには暖かさに応じた品質ランクが設けられています。密度が高いほど保温性も高くなるため、密度の高さ(数値の高さ)が品質の高さを表すということです。シンサレート150以上になるとランクとして最高品質に。現在開発されているものでは、シンサレート200が最大値となっています。
※商品のなかにはシンサレートシートを複数枚使用し、数値を足して300以上の表記をするものもありますが、それは独自のものでありメーカーが定めている密度表示とは異なります。
2.軽くて暖かいシンサレート布団を解説!
シンサレートについて理解を深めたところで、次はシンサレートを使用したシンサレート布団について解説します。
2−1暖かさを逃さない!シンサレート布団の断熱構造
これまでの布団は厚くなければ暖かさを維持できませんでした。しかしシンサレートは、素材の高い断熱力で、薄くても暖かく使用できます。
その構造は、シート状(厚さ1㎝程度)のシンサレートの上に、外界の冷気を遮断するためのポリエステル中綿を重ね、表地と裏地で包む4層で構成されています。構造上、正しく表裏(シンサレート層が内側)を守って使用しないと、布団本来の機能を発揮できません。吸湿性はあまり高くないので、敷き布団やシーツに採用している商品よりも、掛け布団に使用している商品が主流です。
シンサレートの空気層は、極細の繊維と、厚みを保つポリエステルファイバーが複雑に絡み合った構造で、従来のポリエステル綿の20倍の表面積があり、たくさんの動かない空気(デッドエア)を含んでいます。人体の熱により暖められたこの空気層が、暖かさを逃さないため、高い断熱性と保温力が生まれています。
2−2シンサレート布団の優れた点は
シンサレート布団の優れた点は羽毛布団よりも安価で、さらに化学繊維なので景気や自然環境に影響されにくく値段も一定であること。
手入れや保管も簡単で、匂いもありません。汚れが気になった時には家庭用の洗濯機(10kg以上)で手軽に洗うことができ、いつでも清潔さが保てます。
布団をたたむ時など埃が出にくいので、アレルギー体質の方や、小さなお子さまでも安心。
また薄くて軽いのでかさばらず、他の布団と2枚重ねて更に暖かく使用することもできるという素晴らしいメリットを持ち合わせています。
2−3より快適な布団を目指して
今ではシンサレート布団と称し、さまざまな商品が市場に出回っていますが、明確な定義はありません。ですからそれぞれの商品によって、機能を高めるための差別化が図られています。シンサレートの種類や使用量以外にも、上層のポリエステル綿の種類や表地、裏地の素材、多層化などによって、布団の快適性がさらに向上するよう考えられている製品もあります。
例えば、吸汗・速乾性、抗菌・防臭性、防ダニ性、ノンダストなどの機能が加工されている高機能ポリエステル綿を組み合わせたり、布団に入った時の冷たさを感じにくいフリースなどの素材を裏地に採用したり、より断熱効果を高めるために外気を遮断するアルミ蒸着シートをもう一層重ねたりと、商品によって、様々な工夫が凝らされています。
次はそういった部分を含めて、シンサレート製品を選ぶ時のチェックポイントについて解説します。
3.シンサレート布団を選ぶ際のチェックポイント
シンサレート布団を選ぶ際のチェックポイントはどんな点なのでしょうか。
シンサレート素材であるという共通項はあっても、その種類や使われている面積(カットサイズ)、密度(品質ランク)が異なると布団の性能に違いがでます。組み合わせているポリエステル綿の種類や、断熱シートの有無、側生地の素材などでも、暖かさや快適性に違いがでることは前項でも説明した通りですが、より暖かさや快適性にこだわるならば
・150以上の高密度(=高品質)シンサレートを採用している
・シンサレートが全面(布団サイズと同等)に使用されている
・スタンダードよりもウルトラやEXソフトなど、より保温力のある種類が使われている
・寝装用高機能ポリエステル綿(吸汗・速乾、抗菌・防臭、防ダニなど)を組合わせている
4.他の布団との比較
一般的なポリエステルの布団は価格がとても安い分、あまり汗を吸わず、静電気が起こりやすいという性質があります。シンサレートは化学繊維に様々な加工、調整を加えているため価格は少し高くなっていますが、このようなポリエステルのマイナス面が緩和されています。
また、極細の繊維が複雑に入り込んだ構造によりその表面積は従来のポリエステル綿の約20倍あり、その隙間に含まれる大量の空気により約2倍の断熱効果があります。また、同じ断熱効果で比較した場合は、ポリエステル綿より軽量です。
綿布団は歴史が長く、日本人に馴染みの深い布団です。吸湿性が高く、どちらかと言うと掛け布団より敷き布団に適しています。良い状態を保つには、1年に1度の打ち直しが必要です。
シンサレートは近年登場した新しい布団ですが、化学繊維なので打ち直しの必要がなく長持ちします。価格の安さも魅力といえるでしょう。
羽毛布団は軽くて暖かいという共通項からシンサレート布団と最も比較される布団ですので、シンサレート布団と羽毛布団との比較について次にまとめて解説したいと思います。
5.羽毛布団と比べると、どんな違いがあるの?
シンサレート布団の軽くて暖かいという特性ですが、同じような性質を持つ羽毛布団とどう違うのでしょうか?
天然素材である羽毛と、化学合成繊維であるシンサレートの両者を比較し、具体的な違いを解説します。
5−1暖かさが羽毛の2倍って本当?
暖かさを客観的に比較できる数値として、CLO(クロー)値があります。同じ厚さのシンサレート、羽毛、一般的なポリエステル綿について、CLO値で比較した結果、シンサレート1.8>羽毛1.0>ポリエステル綿0.9という結果が出ています。このため、シンサレートはよく「羽毛の2倍暖かい」と表現されますが、1枚の布団で比較した場合、平均的な羽毛布団が約1kg程度の羽毛を使用しているのに対し、シンサレートは300g未満であることが多いため、同じ厚みという条件を満たしていません。
1枚の布団の状態では羽毛布団の2倍の暖かさがあるわけではありませんので、注意してください。羽毛布団の暖かさの2倍を期待して購入すると、思ったより暖かくなかったと感じてしまいます。
シンサレート布団は、ほとんどの商品がシンサレート100%でできているわけではありません。シンサレートは厚さが1㎝程度のシート状の素材ですから、布団の厚みは他のポリエステル綿が補っています。布団そのものの厚さ=シンサレートの厚さではありませんので、布団の厚みで両者を比べることはできません。あくまでも、同じ厚さで比較した場合において、羽毛の約2倍と表現されています。
5−2軽さや厚みは?
布団に使われているシート状のシンサレートは薄くて軽いので、かさ高のある羽毛布団と比べると厚みがありません。
また、従来のポリエステル綿よりも25%軽量化されているので、とても軽いです。布団の構造や詰め物の充填量にもよりますが、全般的にシンサレート布団の方が、羽毛布団よりも薄くできています。軽さについては、どちらも他の布団に比べると軽く、使用感に大きな差はありません。
5−3お手入れはどちらが簡単?
羽毛布団の手入れは決して難しくはありませんが、クリーニングや洗濯が羽毛にダメージを与える可能性があるため、お手入れする際はそれなりに気を使う必要があります。
それに対してシンサレート布団は家庭の洗濯機(10kg以上)でも手軽に洗え、ほこりも出にくく、清潔に使えます。また羽毛は獣毛ですので、匂いが気になる場合もあります。
シンサレートは無臭です。化学繊維なのでダメージも受けにくく、乾燥機も使え、気を使わずに手入れできる布団です。収納する際も羽毛布団よりかさばらず、匂いがつくこともないので羽毛布団よりお手入れが簡単であるといえるでしょう。
5−4どちらが長持ちするの?
きちんとケアすれば、自然素材である羽毛自体の寿命は10年以上持つとも言われています。対して化学繊維のシンサレートは、洗っても劣化しないと言われていますが、布団として市場に登場してから、まだ数年の商品です。長い目で見てどちらが長持ちするかはまだ未知の部分があります。
5−5気になる価格は?
羽毛布団は1万円弱のものから数十万、なかには百万円を超えるものまで。
多くの方が高級というイメージを持っているのに対し、シンサレート布団は4,000円程度から購入でき、6,000円〜10,000円の価格帯が主流となっています。
よりお手軽価格で購入できるのはシンサレート布団ということになります。
5−6快適性の違い
羽毛布団は、体温で温められた空気を羽毛がつかまえ、温まりすぎた場合はその熱気を逃がすという温度の自動調節機能を持っています。またその際に放湿もおこなうため、適度な暖かさと同時に快適さも保ってくれます。
シンサレート布団には、羽毛布団のような温度調節機能や放湿性はありません。冬に暖かく使うことはできても、春先など寒さがゆるむ時期になると、暑いと感じる場合があります。快適に使える期間が長いのは羽毛布団です。
また体にフィットするという点において、シンサレートの場合、製品によっては体と布団との間に隙間が生じ、そのために思ったほど暖かく感じないことがあります。
その場合、隙間を埋めるために、薄手の布団や毛布などを補うといった対策が必要になります。布団1枚でのフィット感や快適な暖かさを考えると、羽毛布団に軍配が上がるでしょう。
6.実際に使った方の口コミ
インターネット通販サイトでも多くのシンサレート布団が販売されています。実際に購入した方の口コミをみてみました。
◎満足度が高い人
・羽毛布団より薄くて新鮮!匂いが全く無いのがとてもいい
・1度体温で温まると、なかなか冷えない。が、寒くない日は暑すぎることもある
・自分で洗えるので清潔、安心
・羽毛布団に比べるとコストパフォーマンスが良い!
・掛け布団カバーはフリースがお薦め!体との密着が増し、保温効果倍増
・シンサレートは150で全面使用がベスト。
・価格の割には暖かいし、軽い
・暖かすぎて寝汗をかくことがあるが、暑い日は表裏を逆に使うとちょうど良くなった
・ホコリが出なくてよい
◎満足度が低い人
・布団の柔らかさが少なく、肩から風が通る感じ
・羽毛の方が暖かい、物足りない
・フィット感がないので、肩口が冷える
・真冬は1枚では厳しい
・羽毛の2倍は暖かくない
・思ったより固めで重い
と、なっています。感じ方はさまざまですが、全体的に満足している方が多数です。
ぜひとも参考にしてみて下さい。
7.上手に使って、温かさを実感する最良策
実際に使った方の口コミを見ると、価格が安く満足している方の割合の方が多数を占めますが、羽毛布団ほど暖かくないと難点を感じた方もいます。
やはり、羽毛布団の2倍暖かいという宣伝に誤解を生む要素が含まれているのは否めません。
シンサレートは、羽毛に比べると体とのフィット感に欠けます。肩の隙間から外気が入り込み、寒いと感じる方が多いようです。そこで毛布を1枚プラスして隙間を埋めると、とても暖かく使用できます。
逆に暑すぎると感じる場合は、裏技ですが表裏を逆にして使用すると布団の保温性が発揮されない分、暑さを解消できます。また、布団に入って温まるまでが寒いと感じる方もいます。
そのような場合には布団カバーをフリースやネルなどといった暖かい素材に変えると緩和されるでしょう。
【こんな商品がおすすめ】シンサレートウルトラ 掛け布団+フリースカバーセット シングルサイズ (布団:アイボリー×カバー:ブラウン)
8.まとめ
いかがでしたか?
これまでの解説をふまえ、シンサレート布団の魅力をまとめると、
・羽毛布団に比べて安い!4,000円〜10,000円程度
・羽毛布団同様に軽い
・無臭
・容量10kg以上の洗濯機があれば家庭でも手軽に洗えて清潔が保てる
・洗濯による劣化が少ない
・加工した化学繊維を併用し、抗菌防臭、防ダニ機能のある布団が販売されている
・ほこりが出にくい
・収納がかさばらず、手入れも容易
ということになります。しかし、肝心の暖かさについては、
・布団1枚で比較すると、暖かさや快適性は羽毛布団のほうが優れている
・他の布団や毛布との併用など工夫すれば、羽毛布団のようにとても暖かく使用できる
と、やはり高品質の羽毛布団にはかなわない点も否めないようです。
ただし、シンサレート布団は予算重視でコストパフォーマンスの良い暖かい布団を探している方にはぴったりの商品です。また、
・羽毛が苦手な方、羽毛アレルギーの方
・ペットや小さな子どもが汚すので、気軽に布団を洗いたいという方
・アレルギーがあるという方
にも、おすすめできる布団です。
安価で粗悪な羽毛布団であれば、シンサレート布団の方が快適です。
安くて軽くて暖かく洗える布団という観点でシンサレート布団を選ぶという方は、これまでおはなししたシンサレートの種類や品質ランク、カットサイズ、全体の構造など、製品によって異なる部分を十分に比較しましょう。
ぜひ、自分にぴったりのシンサレート布団を見つける参考にしてください!
布団のダニ対策「高密度防ダニカバー」とは?
防ダニ機能のついた布団カバーを使ったことはありますか?
布団のダニ対策は梅雨時と夏だけ気にしておけば大丈夫なのでは、といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
確かにダニは湿気の多い梅雨の時期から夏にかけて大量に増加しますが、実は秋もダニによるアレルギーが増えるのだそうです。
秋にダニによるアレルギーが増える理由は、6月~7月にかけて増えたダニが、9月に気温・湿度が下がることで大量に死ぬことにより、その死骸が増えるのが原因と言われています。
ダニ駆除についてはこちらの記事でもまとめていますが、ダニは布団が大好きです。
布団には何十万~何百万匹ものダニがいるともいわれています。
長期間にわたり、ダニの死骸や糞に含まれるアレルギーの原因となる物質を吸い込みんでしまうとダニアレルギーやぜんそくになることも。
季節を問わず、日常からダニ防止の対策が必要でしょう。
早速始めたい!布団のダニ対策とは
毎日体を横たえる布団。できるだけ清潔にし、ダニを布団から遠ざけなくてはなりません。
特に秋は、ダニのフンや死骸といったアレルゲンが急増する時期。まずは布団を清潔にすることから始めます。
布団を干し、洗える素材のものは洗濯を。また布団用の掃除機などでフンや死骸をきれいに取り除くことも効果的です。
これ以上ダニの侵入を許したくないということであれば、布団にかけるカバーやシーツにもダニ対策が必要でしょう。
ダニ対策の必需品!「高密度防ダニカバー」とは?
高密度で織られた生地は「高密度織り」といった名称で呼ばれています。
高密度防ダニカバーは、生地の織り目を細かく織り込んだ生地を使用したカバー。ダニが通り抜けられないほど密に織られており、防ダニ対策として非常に有効なアイテムなのです。
高密度防ダニカバーの特徴
高密度防ダニカバーの特徴をみてみましょう。
1.薬剤不使用でダニの侵入を防止
高密度防ダニカバーはその名の通り、ダニの侵入をシャットアウトしてくれます。
ダニは生地の繊維と繊維の間をすり抜け布団内へ侵入しますが、高密度防ダニカバーはダニの糞や死骸も通らないくらい極細の高密度繊維でできています。
布団内のダニを内側に閉じ込めるため、侵入だけでなくダニが外へ出ることも防いでくれるスグレモノです。
薬剤の力に頼らずにダニ対策できるので、敏感肌の方や小さなお子さま、ご年配の方でも使えます。
2.ハリがありしっかりした生地感

高密度防ダニカバーはその名の通り、生地の織り目を細かく織り込んだ高密度の生地でできています。
手触りだけで高密度であることがわかるほど、ハリがありしっかりした生地感が特徴。洗濯を繰り返してもすぐにくたびれることはありません。
3.ホコリや花粉が立ちにくい
高密度防ダニカバーは生地を高密度に織り上げているため、ホコリが付きにくいこともメリットのひとつです。
万一ホコリや花粉がついても生地の凹凸が少ないためさっと手で払えます。お布団の上げ下ろしの際も、ダニやホコリをまき散らすことも少ないので安心ですね。
4.手軽にダニ対策ができる
ダニ対策というととても手間がかかるといった印象はありませんか?
家族人数分のお布団を日々お手入れするのは大変ですが、カバーなら繊維の力で防ダニ対策が可能。
今お使いの布団に掛けるだけで、手軽にダニの侵入を予防することができます。
まとめ
いかがでしょうか。
秋はとにかくダニのフンや死骸を取り除くことが先決です。
そして普段から寝室をこまめに掃除したり部屋の空気の入れ替えを行ったり、ダニを追い出した後もダニが増殖しにくい環境を整えておくことが大切でしょう。
その上で、布団のカバーでプラスアルファのダニ対策を行うことはとても有効です。
今回ご紹介いたしました高密度防ダニカバー、ぜひとも試してみてはいかがでしょうか。