つらい腰痛を改善!腰痛対策におすすめのマットレスは?
起きたとき腰が痛くて動けない…。腰痛持ちの方だけでなく、普段腰痛がない方もこのような経験はあるのではないでしょうか。
腰痛の原因はさまざまですが、自分に合わないマットレスが腰痛をより悪化させていることも考えられます。
腰痛対策にはどのようなマットレスが適しているのでしょうか。今回は腰痛と寝具の関係について調べてみました。
睡眠中に腰が痛くなるのはなぜ?
睡眠中や起床時に腰が痛くなるのは、睡眠中に理想的な背骨のカーブをキープできていないために、腰に負荷がかかりすぎて筋肉が緊張してしまっていることが原因となることが多いようです。
私たちの背骨はなだらかなS字に湾曲していることで、体に伝わる衝撃を吸収しています。もし背骨がまっすぐだったら、運動した時に腰や脳に直接振動が伝わってしまい、骨や臓器に大きな負荷がかかってしまいますね。
つまり、この自然なS字カーブが体にとって正常な形。
そのため背骨に付いている筋肉や靭帯もS字の状態で一番リラックスすることができるのですが、睡眠時はこのS字カーブを自然な状態にキープすることがとても難しくなります。
その一番の原因を作っているのが合わない寝具です。
硬すぎるマットレスでは腰が浮いた状態になり、逆に体を包み込むようなやわらかすぎるマットレスでは、体圧のかかりやすい腰が沈み込みすぎて背骨が不自然に曲がり、負荷がかかってしまいます。
ちょうどいい硬さ/やわらかさのマットレスを選ぶことが腰痛改善、快眠の鍵となるのです。
今使ってるマットレスはあなたに合っている?
みなさんが今お使いのマットレスは体に合っていますか?
すでに腰痛がある方もまだないという方も、下記の項目にチェックがたくさんつくようなら、マットレスが合わず、体に負担がかかっているかもしれません。マットレスの買い替えを検討されてみてはいかがでしょうか。
□体がリラックスできない
疲れて布団に入ってもなんとなくリラックスができないということはありませんか?
マットレスの硬さが適切でないために体が沈み込みすぎていたり、逆に腰が浮いてしまっていたりして不自然な姿勢になり体に余計な力が入っているためかもしれません。
□夜中に何度も目が覚める
夜中に何度も目が覚めてしまうのは、マットレスが柔らかすぎて寝苦しかったり、逆に硬すぎて寝返りを打ちすぎ、熟睡できないことが原因と考えられます。
□首や肩に違和感がある
首や肩に違和感を感じることはありませんか?自然な背骨のカーブを保てず、首や肩に負荷がかかっているのかもしれません。
□背中や腰が痛い
背中や腰に体圧が集中しすぎて血流が悪くなっているか、マットレスが合わず不自然な姿勢になっていて背中や腰に負担がかかっている可能性があります。
□寝返りが打ちにくい
マットレスがやわらかすぎると体が沈み込みすぎて寝返りが打ちにくくなります。
寝返りが打ちにくいと寝返りをするたびに力が必要になるので疲れを感じることがあります。また寝返りの回数が減って血行が悪くなってしまうことがあります。
□寝ても疲れがとれない
適度な硬さのマットレスであれば寝返りを適切におこなえますが、硬すぎたりやわらかすぎたりすると、寝返りを打つのに力が必要だったり、寝返りを打ちすぎて疲れてしまったりすることがあります。
腰痛対策のためのマットレスを選ぶときの3つのポイント
腰痛がある方がマットレスを選ぶときには、どんなことに注目したらいいのでしょうか。マットレスを選ぶときのポイントを3つ整理しておきましょう。
①マットレスの硬さ/やわらかさ
これまで解説したとおり、マットレスの硬さ/やわらかさは、自然な背骨のカーブをキープして腰に負担をかけないためにとても重要です。やわらかすぎる素材や、不自然な姿勢になってしまうマットレスは避けましょう。
②寝返りのしやすさ
やわらかすぎるマットレスは体が沈み込みすぎて寝返りを打ちにくくなってしまいます。
寝返りを打つたびに力が必要になるので、疲れを感じることも。また寝返りの回数が減って腰の血行が悪くなってしまい、腰痛が悪化してしまうこともあります。
ただし、硬すぎるマットレスも良くありません。血行を促すために寝返りの回数が増えて疲労感を感じることがあります。
③マットレスの重さ
マットレスが重すぎると干すときや収納するときなど、移動する際に大変です。重いものを持って腰痛を悪化させてしまうこともありますので、お手入れのしやすい軽めのマットレスを選ぶようにしましょう。
マットレスにはどんな種類があるの?
マットレスにはさまざまな種類がありますが、どんなマットレスが腰痛対策に適しているでしょうか。
ここでは素材で大きく4種類に分類して、腰痛のある方に適したマットレスについて解説していきます。
①スプリング式マットレス
スプリング式マットレスは内部がスプリング(ばね)で構成されているマットレスで、「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」があります。
ボンネルコイルは内部のコイルが連結したタイプで、面で体を支えます。
一方、ポケットコイルはコイルを袋(ポケット)に入れて敷き詰めたマットレスで、コイルひとつひとつが独立しているのが特徴です。
そのため圧がかかる部分だけが沈み、体を点で支えるフィット感のある寝心地になります。
一般的にボンネルコイルはやや硬め、ポケットコイルはやややわらかめの寝心地と言われていますが、コイルの形状や数、スプリングの素材や強度により寝心地は変わってきます。
スプリング式マットレスをお使いになる場合、腰痛対策には密度の高いやや硬めのポケットコイルマットレスがおすすめです。点で体を支えるので体にフィットして背骨の自然なカーブをキープできるうえ、体圧も上手く分散することができます。
②ウレタンマットレス
ウレタンマットレスには大きく分けると「低反発ウレタン」と「高反発ウレタン」があります。
低反発ウレタンはもともとNASAで開発された衝撃吸収材で、重みや温度に反応してゆっくりと体が沈み、包まれるような寝心地が特徴です。
一方、高反発ウレタンは適度な硬さで理想的な寝姿勢を保つことができ、寝返りを補助する効果があります。
ただし、ウレタンマットレスは通気性が良くないので夏は暑く感じることがあります。体が沈み込みすぎる低反発ウレタンは腰痛対策には不向きかもしれません。
ウレタンマットレスを選ぶ場合は硬すぎない高反発マットレスを選ぶといいでしょう。
③高反発網目繊維構造素材マットレス
高反発網目繊維構造素材マットレスは、有名アスリートのCMが話題となり、近年人気が高まっているマットレスです。
樹脂を水の中に流し込み網目状に編んだ素材で、釣り糸を丸めて固めたような形状です。
体圧を分散し理想的な寝姿勢を保てるうえ、適度な反発力があり無駄な寝返りが減るので、疲労感がとれた感じがするという方が多いようです。通気性にも優れ、自宅で洗うことができるので日本の気候にも合っています。
ベッドのマットレスの上や布団の上に敷くタイプが多く、手軽に手持ちの寝具の寝心地を変えることができます。腰痛のある方におすすめのマットレスです。
腰痛対策におすすめのマットレスはこれ!
腰痛の方には理想的な寝姿勢をキープし、体圧分散性にすぐれ、寝返りを補助する機能を持たせたマットレスがおすすめです。
・腰痛対策のためのマットレス選びは「マットレスの硬さ/やわらかさ」「寝返りが打ちやすいか」「マットレスの重さ」がポイント
・マットレスの種類には「スプリング式マットレス」「ウレタンマットレス」「高反発網目繊維構造素材マットレス」などがある
ぜひ、マットレス選びの参考にしてみてください。