ぐっすり快眠は枕次第!有名枕を比較、タイプ別のおすすめ枕をご紹介します。
枕を新しく買いたい、買い替えたいと思って調べてみると、インターネットや店頭などで多くのおすすめ商品や情報を得ることができます。
それらの情報の中には正確に書かれているものもありますが、ほとんどの場合売り手側の意図や売り文句が優先されたものになっており、この商品にはこのような欠点がある、こういう場合には適さないということが示されていないことが多くあります。そのようなものを参考にして枕を選んでしまうと、快適な眠りを大きく妨げる原因になりかねません。
この記事では数多く販売されている有名な枕を一覧表にまとめて比較してみました。それぞれの利点・欠点を取り上げた上で、お布団コンシェルジュがおすすめする枕をタイプ別にご紹介していきます。
1.有名枕比較一覧表
枕は、「素材」「形」「硬さ」などのバリエーションが多く、製品としても実にたくさんの種類が存在します。
実際に枕を選ぶ際には枕の高さ、枕の素材(硬さ)、枕の大きさが大きなポイントです。
ここでは、有名な枕製品のメリット・デメリットをみてみましょう。
a.テンピュール枕(TEMPUR SEALY Japan7 )
メイン素材:低反発ウレタン
価格:9,000 ~ 21,000円
メリット:
- ブランド力があり低反発の中でも比較的品質が良い
- 包み込むように支えてくれる
デメリット:
- 冬は硬く夏は柔らかくなってしまう
- 洗えない
- 寝返りが打ちづらい
- 高さが調整できない
- 夏場蒸れやすい
b.ムアツ枕(昭和西川)
メイン素材:ウレタンフォーム
価格:5,400円〜10,800円
メリット:
- ウレタンだが形状により爽やかに使用できる
- ムアツ敷布団との相性が良い
デメリット:
- 洗えない
c.ジムナストプラス(枕のキタムラ)
メイン素材:ビーズ・パイプ
価格:9,504円
メリット:
- 丸洗い可能
- 高さが調整できる
- 横向きにも対応している
デメリット:
- 高さ調整が若干難しい
d.肩楽寝(東京西川)
メイン素材:パイプ
価格:5,400円
メリット:
- 高さが調整できる
デメリット:
- ガサガサうるさい
e.王様の夢枕(枕と眠りのおやすみショップ)
メイン素材:超極小ビーズ
価格:6,480円
メリット:
- 感触が柔らかく気持ちが良い
- 水洗い可能(洗濯機不可)
- 高さが調整できる・高さが高い
デメリット:
- 耐久性が低い
f.頚椎サポート枕(ふとん工場サカイ)
メイン素材:ポリエステル
価格:2,570円
メリット:
- 低価格
- 丸洗い可能
デメリット:
- 高さが若干高い
- カバーが無いと滑る
- 寝返りが打ちづらい
- 高さが調整できない
g.究極の枕ノームコア(伊藤清商店)
メイン素材:羽毛(デオパワー)・高機能中綿(コンフォレル)
価格:10,800円・15,800円
メリット:
- デオパワーとコンフォレルの2タイプがあり、高さ3種類・サイズ2種類から選べる
- デオパワーは消臭効果・抗菌機能あり
- コンフォレルは洗えるので清潔に保てる
デメリット:
- ふかふかなので硬い枕が好みの方は向かない
※ 硬さは主に使用されている素材を参照してください。
2.タイプ別おすすめ枕ベスト3
上記で有名なまくらを比較してみましたが、実際に重要なのは「自分にとって最もよい枕はどれか」とうことだと思います。インターネットで調べるとおすすめ一覧など多々ありますが、実際に自分にいいのはどれなのかがわかりにくいですよね。
以下ではあくまでお布団コンシェルジュのご提案ですが、睡眠に抱える悩みや皆様個々人のニーズ、タイプ別におすすめしたい枕と、なぜその商品がよいのかを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
2-1.肩こりが気になる方におすすめの枕
寝具、特に枕が合わずに方や首にこりを感じられる方は多くいると思います。肩や首がこる最も大きな原因は睡眠時に余計な力が入っていたり、無駄なストレスがかかっているといったことなどが挙げられます。
特に、枕の高さが高すぎたり形状があっておらず、頭部を安定して支えられないためにストレスがかかっていたり、柔らかい枕を使ってしまっていて寝返りを打つ時に無駄に力が必要となっていたりする場合などです。
このような方は、現在使用しているものよりも高さが低く、比較的硬いものを選ぶとよい場合が多いです(但し、好みやどうしても低めが体型に合わない場合もありますのでその点はご注意ください)。
それではおすすめの枕を挙げていきます。
1位 ジムナストプラス
高さが調整でき、肩や首への配慮がなされている比較的硬めの枕です。寝返りも打ちやすいように作られています。
2位 肩楽寝
首と肩にやさしくフィットして首と後頭部をバランスよく支える枕。寝具大手の西川がつくるロングセラー商品です。
3位 頚椎・首・頭をやさしく支える健康枕
ネーミングどおり、重要な部分の負担を分散し支えてくれる構造です。
2-2.いびき・無呼吸状態が気になる方におすすめの枕
睡眠時のいびきや無呼吸状態が気になる肩もいらっしゃると思います。
いびきはのどや鼻の筋肉が緩み気道が狭くなったり体型などによりもともと気道が狭い場合などに生じ、無呼吸状態はその多くが、仰向けの睡眠中に舌の筋肉が緩み、舌自体の重みで喉の奥に沈む舌根沈下によって気道が狭くなることで引きおこされます。
このような状態を少しでもやわらげるには、もちろん体型の改善などもありますが低めの枕で気道を確保することや、仰向けで寝ることを減らすこともひとつの方法です。そのため、低めの枕・横向きで寝やすいように工夫されている枕を選ぶことをおすすめします。
同1位 肩楽寝
低めの高さに調整が可能であることに加え、中央部分に対して左右部分の高さが高くなっていることで横向きに寝た場合でも快適に眠ることができます。
同1位 ジムナストプラス
ジムナストも肩楽寝同様、高さ調整が可能で、横向き寝にも対応した形状になっています。可能であれば横向きで眠る習慣をつけると良いかもしれません。
3位 抱き枕
こちらは一覧表には掲載していませんが、自然と横向きに寝ることができるという点で優れた効果を発揮してくれます。また、枕を抱くことにより精神的な安心感を得られるという効果もありますので、検討してみるとよいかもしれません。
2-3.清潔感や匂いが気になる方におすすめの枕
家庭で洗浄が可能なものや、消臭効果のある枕などが最適です。丸洗いできることを売り文句としている枕も多々ありますが、綿(わた)素材よりも比較的汚れや匂いのつきづらいビーズやパイプ素材のものがおすすめです。低反発素材など通気性が低く、蒸れやすい素材はおすすめしていません。
また、カバーの上からさらにタオルを敷き毎日タオルを取り替えるといったことも効果的かと思います。
1位 ノームコア コンフォレル
羽毛と同じ感触なのに、羽毛でない枕「コンフォレル(高機能中綿)を採用。羽毛アレルギーや喘息をお持ちの方にも安心してお使いいただけます。
家庭洗浄可能なことに合わせ、羽毛と同じ質感でより手軽に扱えるのが特長でもあり魅力です。
2位 肩楽寝
キルティング部分もありますが、家庭の洗濯機での丸洗いが可能であることに加え、消臭加工の施されたパイプを使用しています。キルティング部分が汚れや匂いの原因になりやすいのでその点注意が必要です。
3位 ノームコア デオパワー
デオパワーは消臭効果と抗菌機能を持つ羽毛のこと。羽毛の嫌なニオイを防ぎ、汗臭にも効果を発揮します。もちろん羽毛ですので触り心地はふっくらふかふか。まるで空気に包まれるような心地よさを味わえます。
2-4.フィット感を重要視したい方におすすめの枕
寝心地は快適に眠る際の重要なポイントの一つです。
寝返りを打ちやすいものや低めの枕になれていくことも重要ですが、精神的に心地よく感じるものを使うことも良い睡眠には欠かせません。そういった方におすすめなフィット感の高い枕を挙げていきます。
1位 テンピュール
フィット感や独特の感触が心地よく感じられる低反発枕です。ただし、気温が高いときは柔らかくなりすぎたり、逆に気温が低いときには硬くなってしまうという難点があることに注意してください。睡眠時の室温を常に快適に保てる方にはおすすめです。
2位 ノームコア デオパワー
枕の程よい反発を考えて「ホワイトダックダウン30%」・「フェザー70%」の比率で開発された枕です。枕の高さがLow,Middle,Highと3種類あるのでさまざまな体格の方に合わせて自然にフィット。柔らかくてフカフカの羽毛が頭をやさしく包み込みんでくれます。
3位 王様の夢枕
細かいビーズと少量の綿で構成されているためもちもちふわふわな感触です。寝返りは若干打ちづらくなってしまう欠点がありますが、もちもちな感触が好みの方は試してみるのもよいかもしれません。
まとめ
ここまで有名な枕製品とタイプ別のおすすめ枕を紹介してきました。枕は多様な種類の製品があるため、最適なものを見つけることが簡単ではありませんが、ひとつの基準として参考にしていただければ幸いです。
また、ここで取り上げている枕の他にも、価格は上がりますが実計測して個人に合ったものをオリジナルで作ってくれるサービスも多く出てきています。そういったものも比較検討対象として見るのも良いと思います。
枕選びは本当に難しいものです。全員に良いと言い切れる枕は存在しませんが、ぴったりのものに出会えたときには睡眠や生活自体が大きく変わっていくものです。この記事を参考に、ぜひともご自身に最適な枕をみつけてください!