布団を外に干せない時の湿気対策は?
日本では昔から定期的に布団を日光に当てる、いわゆる「布団を干す」というお手入れの習慣があります。
しかしPM2.5や黄砂、花粉などの懸念や高層マンションの管理規約の理由から、布団を干したくても干せない環境にいらっしゃる方も少なくありません。
また、一人暮らしの高齢者の方にとって布団の上げ下ろしは非常に重労働。こまめに干したくても困難な状況もあるでしょう。
今回は外に布団が干せない場合の布団の湿気対策についてまとめました。
外に布団を干す目的は「乾燥」
外に布団を干す一番の目的は、天日干しによって布団を乾燥させること。
人は寝ている間に、コップ約1杯ほどの汗をかくといわれています。湿気は雑菌やカビ、ダニの温床となってしまうため、不衛生なだけでなくダニの死骸やフンなどハウスダストにより喘息やアレルギーを引き起こす原因にもなりえます。
外に布団を干すことにより布団内に溜まった湿気や汗を乾燥させ、カビやダニが繁殖しにくい状態をつくるのです。
外に干し風に当てることで、布団についたイヤなニオイを軽減させる目的もあります。ただし布団に染み付いてしまったニオイは完全に取り除くことは難しいので、その際は洗濯などの対処が必要です。
布団の洗濯については「洗ってスッキリ快適に!布団を洗濯する方法」で詳しく解説しています。
外に布団を干せない時の湿気対策は
前述の理由などから、外に布団を干すことのできない環境にいらっしゃる方は布団の湿気対策をどのように行えばよいでしょうか。
1.布団乾燥機を使う
布団乾燥機は、布団の内部に熱風を行き渡らせ湿気を飛ばすことが目的です。
ダニは約50度以上の高温になると死滅するといわれているので、布団乾燥機を使って熱風を送り込むことでダニ対策、湿気対策の効果が期待できます。
布団乾燥機のメリットは、季節や天候に左右されずお布団をフカフカにできること。寒い冬も布団をポカポカに温められるので寒い地域にお住いの方は一台あるととても重宝するでしょう。
最近の布団乾燥機は「ダニ対策モード」や香りのでる「アロマ機能」など、目的に応じて切り替えられる付加機能が豊富。機能としてとても優れていますが、電気代がかかることや家族分の布団を乾燥させるのに若干時間や手間がかかることがデメリットともいえます。
軽量でコンパクトな布団乾燥機も多く販売されておりますので、ぜひいろいろなメーカーの布団乾燥機を検討してみてください。
【こんな商品がおすすめ】
ふとん乾燥機 マットタイプ ブルーシルバー FD-F06A7-A(パナソニック)
布団乾燥機 靴乾燥アタッチメント付 アロマカートリッジ付 マット不要 ホワイト SKH-052(ドウシシャ)
2.室内で布団を干す
室内用の物干しを使い、部屋の中で布団を干すことも布団の湿気を逃がすのにとても効果的です。
室内用の物干しは、お部屋の角や窓際に設置する突っ張りハンガーのような形状のものから、床に直置きできる伸縮タイプのものまでさまざまです。
物干しがない場合は風通しの良い部屋でイスなどに布団を掛けておくだけでも効果があります。
またスタンド式のすのこタイプのベッドは、折りたたんだすのこに布団を乗せて干すこともできるので一石二鳥ですね。
【こんな商品がおすすめ】
オールステンレスふとん干し 4枚分 ASF4R(アイリスオーヤマ)
布団干し機能付きすのこベッド スノコベッド(木の香 日光那須)
3.日頃から湿気をためない工夫が大切
布団乾燥機や室内干しは布団の湿気対策にとても効果的ですが、日頃から布団に湿気がこもらない工夫をすることも大切です。
布団は起きてすぐにたたまず、しばらく布団をめくって湿気を放出させてから収納してください。
また敷き布団やマットレスの下に敷くタイプの除湿シートも敷いておくだけなので簡単で便利です。
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まとめ
外に干した布団はおひさまの匂いがしてフカフカで気持ちが良いですが、布団を干す目的は乾燥させることなので必ずしも外に干さなくてはならないわけではありません。
外に布団が干せない場合は、布団乾燥機や室内干しを使って布団の中の湿気を逃がしてあげましょう。
それに加え、日頃から布団の湿気を逃がしてから収納したり、除湿シートで布団に湿気がこもらない対策をすることも大切です。
布団はとにかく湿気が天敵。
湿気は汚れのように目にはっきり見えるものではないのでついお手入れを後回しにしてしまいがちですが、毎日使う大切なお布団は清潔に保ちたいもの。
これから汗をかきやすい季節になってまいりますので、ぜひとも布団の湿気対策をお忘れなく!