信頼できる羽毛布団メーカーは?知っておきたい羽毛布団の基礎知識
羽毛布団を購入する前に布団の中に詰められている羽毛を取り出して品質を確かめることはできません。
本当に表示どおりの羽毛が入っているのか、品質は確かなのか、消費者が自分の目で確認することはできず、メーカーを信頼して購入するしかないのが現状です。どのようなメーカーなら信頼できるのでしょうか。
今回は信頼できる羽毛布団のメーカーについて解説します。
どんな羽毛布団メーカーが信頼できるの?
どのようなメーカーが信頼できるのか、ポイントをまとめてみました。
歴史がある
歴史のあるメーカーは、品質を高める努力やノウハウなどを長年積み上げてきていますので、より信頼できるメーカーと考えてよいでしょう。長く続いているということは、それだけ消費者の信頼を得てきたということにもなります。
創業450年の西川や、文久元年創業の山甚物産などが品質の高い商品を作っており、信頼できる寝具メーカーとして知られています。
▼西川
▼山甚物産
商品情報をしっかり提示している
消費者が購入する際に判断基準となる商品の情報をしっかりと提示しているメーカーも信頼できます。
ダウン率、産地、水鳥の種類、羽毛充填量、側生地の素材などがもれなく提示されているかを確認しましょう。
販売に不利になる情報をあえて外して商品情報を提示しているメーカーも見受けられます。そのようなメーカーは避けたほうが無難です。
たとえば「ホワイトダウン」(ダックなのかグースなのか分からない)「ヨーロピアンダウン」(産地が特定されていない)などのようなあいまいな表記を見かけたら要注意です。
眠むの木や和雲、生毛工房などはきちんと情報が提示されているので安心できます。
▼眠むの木
▼和雲
▼ビックカメラ 生毛工房
トレーサビリティが担保されている
どの農場のどの水鳥の羽毛が使われているかを追跡できるトレーサビリティシステムが整っているメーカーの商品であれば、表記どおりの羽毛が使われていると信じて問題ないでしょう。
ヨーロッパトップクラスの羽毛メーカーであるカウフマン・スリープウェル社は、トレーサビリティシステムが徹底管理され、生産農家から卵のナンバーまで追うことができます。原産地に間違いがないことを証明する証明書も付与されます。
羽毛専業メーカーとして日本のトップメーカーである河田フェザーも、原産地や鳥の種類、給餌などの飼育環境、羽毛の適切な採取方法といった確かな流通経路(トレーサビリティ)の追跡を行っています。
▼カウフマン・スリープウェル社
▼河田フェザー
まとめ:メーカー名だけに頼らないことも大切!
信頼できる羽毛布団のメーカーについて解説してきましたが、メーカー名だけで決めず、きちんと羽毛布団の知識を身につけて比較検討をおこなったうえで購入することも大切です。
購入前に確認すべきポイントについては『売り文句で決めてない?羽毛布団を選ぶ前に押さえておきい3つのポイント』や『どんな羽毛布団を買えばいい? タイプ別おすすめ羽毛布団』で詳しく解説していますので、今回の内容とあわせて参考にしてみてください。
今回の内容をまとめておきましょう。
・歴史のあるメーカーは信頼できると考えてよい。「京都西川」や「山甚物産」など
・商品情報をしっかりと提示しているメーカーは信頼できる。「東京西川」や「生毛工房」「和雲」など
・トレーサビリティシステムが徹底されているメーカーは表示どおりの羽毛が使われていると考えてよい。「カウフマン・スリープウェル社」「河田フェザー」など
・メーカー名だけで決めずに羽毛布団の知識を身につけて比較検討して購入することも大切