布団カバーに使われる素材と生地を詳しく解説
布団カバーを選ぶ際、どのような点を重視されているでしょうか。布団カバーは肌に当たる部分が広いので、肌触りが一番という方も多いかもしれません。
吸水性や取り扱いのしやすさ、乾きやすさなども布団カバーを選ぶのに重要なポイントといえるでしょう。
布団カバーの選び方について詳しくは「便利さ?肌触り?布団カバーの選び方とおすすめ日本製カバー」をご参照ください。
肌触りや寝心地、使い勝手を左右するのはやはり素材の違い。大切な睡眠のために、布団カバーの素材や生地の特性を知ることも大切です。
今回は布団カバーの素材・生地について詳しくまとめました。
布団カバーに使われる素材
まずは一般的に布団カバーに使われる素材をみてみましょう。
1.天然素材
・綿
綿は、通気性に富み肌触りの良い天然素材の代表。吸湿性に優れており使い始めはひんやりと涼しいですが、綿は空気を含むので使用しているうちに適度なあたたかさも感じられます。
水に強く洗濯機でジャブジャブ洗えますが、縮みやすいのがデメリットです。またシワになりやすい点も素材の特徴といえるでしょう。
・麻
ハリとシャリ感のある独特の肌触りを持つ、麻。 素材自体に強度があるため比較的長持ちします。
麻は通気性が良く吸水性・吸湿性に優れているため、汗をかいても体にまとわりつかず暑い夏でもさらりと快適さが続きます。
洗濯の際の注意点ですが、他の繊維に比べ色移りしやすいので、色物とは分けて洗うことをおすすめします。またシワになりやすいため、脱水は控えめにして陰干ししましょう。
2.化学繊維
・ポリエステル
化学繊維の中で「合成繊維」に分類されるポリエステル。世界でもっとも多く生産されている化学繊維です。
シワになりにくく型崩れしにくいという特性に加え、強度もあるので手軽かつ気軽に取り扱いができます。乾きが早いので洗濯にも適しているでしょう。
ただし毛玉がつきやすいので、洗濯時には洗濯ネットを使用することをおすすめします。
・レーヨン
光沢を持ち、つるんとした肌触りが絹に近いといわれているレーヨンです。
レーヨンは木材の中の繊維質から作られる「再生繊維」に分類されます。体にまとわりつきにくい素材なので布団カバーとして適していますが、縮みやすくシワになりやすいのがデメリット。
水に弱いので洗濯の際はおしゃれ着洗いなどでやさしく手洗いし、引っ張るようにシワを伸ばしてから干しましょう。
織り方・編み方で生地に種類が生まれる
次は、布団カバーに多く使用される生地の織り方、編み方をご紹介いたします。
例えば同じ綿を使った布団カバーでも、織り方や編み方によって生地の種類が変わり、肌触りも変わってくるのです。聞き馴染みのある名称が多くありますので、こちらも併せて知っておくと良いですね。
・パイル
繊維を丸くループ状に織ったものをパイルと呼びます。
タオルの多くはパイル生地であることから、パイルの布団カバーはタオルを思わせるようなふわっとした肌触りを感じることができます。
・ガーゼ
赤ちゃんのハンカチや産着としてお馴染みのガーゼ。ふわっと柔らかく、とろみのある肌触りが子どもから大人まで人気の生地です。
ガーゼの布団カバーは洗濯機で洗えますが、デリケートな生地なので洗濯ネットに入れることをおすすめします。乾燥機の使用は避けたほうが良いでしょう。
・サテン
朱子織で織られた生地がサテンです。生地の表面に凹凸の織り目が少ないことから光沢感が出て、上質なツヤとテロンとした肌触りが特徴。若干強度に弱いのがデメリットです。
まとめ
今回は布団カバーに使用される主な素材や織り方・編み方についてまとめました。
布団カバーと一口にいっても、素材が違えば使うのに適した季節も変わります。
同じ素材でも織り方や編み方の数だけ生地の種類もあり、それぞれに肌触りや寝心地が異なるものです。素材や生地の特徴を知ると、布団カバーを選ぶのも楽しくなりそうですね。
5月は朝夕の寒暖差がまだ激しいものの、季節の変わり目で布団カバーを新調するにはちょうど良いタイミング。素材や生地の織り方について知り、用途やお好みに合う布団カバーを探してみてはいかがでしょうか。