特長を知って上手に選ぼう!タオルの素材と織り方

2022年3月17日

タオルの素材と織り方

タオルは私たちの日常にとても身近なアイテムです。あまりに身近すぎて、素材について深く考えることなく日々使っているという方も少なくないかもしれません。

タオルとひとくちにいっても素材の種類や織り方により特長はさまざま。ですので用途によって最適なタオルの素材は変わります。

今回はタオルの素材、織り方について詳しくご紹介いたします。

タオルの素材

タオルに使われる主な素材をご紹介いたします。

1.コットン(綿)

綿

植物繊維の代表であるコットン

ふわふわの手触りが人気で、吸水性、吸湿性に優れていることからタオルのポピュラーな素材であり、根強い人気を誇ります。

汗など水分をしっかり吸収してくれるので、タオルの他に肌着としても最適な素材です。

同じコットンでもさらに織り方によって手触りなど特長も大きく異なりますので、併せてご紹介しましょう。

パイル

パイル素材のタオル

繊維を丸くループ状に織ったものがパイルです。ループ状の部分にたくさんの空気を含むため、ふんわり柔らかな肌触りを感じられます。

タオルだけでなく敷きパッドタオルケットなどにも使用される織り方です。

ワッフル

ワッフルタオル

表面に凹凸があり、見た目が食べ物のワッフルのような姿をしていることから名付けられたワッフルです。
ワッフルは糸抜けしにくく、乾きが早いことが嬉しい点。

凹凸の立体感があるため、濡れても肌に張り付かずさらりとした使い心地がメリットです。

ガーゼ

ガーゼは、甘く撚った糸を粗めに平織りした薄手の平織布です。

タオルにはもちろん、赤ちゃんのタオルやおくるみ、スタイに最適。また、漂白精製されたガーゼは怪我など医療用の処置として使われます。

通気性が高く乾きやすいため洗濯も手軽。起毛が少なくふんわりやわらかな手触りが特長です。

無撚糸

コットンを撚(よ)らずに糸にしたものを無撚糸(むねんし)といいます。
ねじったりひねったりして強度を出す撚糸と比べ、コットンそのものの柔らかさを感じることができるのが無撚糸の良さ。
糸と糸の間にできた隙間に空気をたくさん含むため吸水性が抜群。また保温性もあることが特長です。

2.リネン(麻)

リネン(麻)

亜麻科の植物から作られた天然繊維がリネンです。

リネンは天然繊維の中でも特にしっかりした繊維で、丈夫で密度の高い素材。はじめは少しごわごわとした手触りがありますが、洗うたびにくたっと柔らかくなるため育てていく楽しみがあります。

速乾性が高く、型崩れもしにくいのでタオルだけでなくシーツ枕カバー、クッションカバーなどにも適しています。

3.マイクロファイバー

マイクロファイバー素材のタオル

ナイロンやポリエステルを原料とし、非常に細い極細の合成繊維がマイクロファイバー。とても軽く、吸水性が高いためタオルとして多くつかわれている素材です。

髪の毛よりも細い、8マイクロメートル以下の繊維でできているため繊維の断面が繊細で鋭角。顔や体などに使うにはあまり向いていません。

ホコリやチリを取り込みやすく細かい汚れを拭き取ることができるため、フキンやクロスなどの用途に向いているでしょう。

タオルの素材を知って清潔・快適に使おう

タオルの素材を知って清潔・快適に使おう

普段何気なく使っているタオルですが、素材や織り方によって手触りや機能性が大きく異なります

またジムやスイミングに適している素材、バスタオルやフェイスタオルのような浴用にピッタリな素材、など、使う場所・用途によっても選び方が変わってきます。

ぜひこの機会にタオルの素材や織り方を知り、シチュエーションやお好みに適したタオルを探してみてください。