羽毛の種類はどう選ぶ?おさえておきたい羽毛布団の基礎知識

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White geese

「マザーグース」に「ホワイトグース」に「シルバーダック」…。羽毛布団の種類はたくさんあって、どれを選んで良いのか悩んでしまいますよね。でも実は、羽毛の種類の基本はグースとダックのたった2種類だけなんです。ダウンとフェザーの違い、グースとダックの違い、マザーダウンについてなど、羽毛の基礎知識をおさえておけば、羽毛布団の品質を見極めるのにとても役立ちます。今回は羽毛の種類についてまとめました。

ダウンとフェザーってどう違うの?

どれを選ぶ?

意外と知らない方が多いのが、ダウンとフェザーの違いです。まずはダウンとフェザーがどう違うのか知っておきましょう。

◉ダウン

羽毛布団の洗濯は要注意

ダウンは水鳥の胸の部分に生えている毛のことで、軸がなくタンポポの綿毛のようにふわふわとしています。空気をたっぷりと含むので、暖かく、かつ吸湿・放湿性に優れているのが特徴です。このダウンが入っている率(ダウン率)が高いほど上質な羽毛布団とされます。

水鳥1羽から採れるダウンの量は少なく希少なため、ダウン率が高いほど価格は高くなります。

◉フェザー

ダウン フェザー 羽毛 羽根

フェザーは湾曲した硬い軸のある羽根のことです。一般的に多くの方が「鳥の羽根」と言ってイメージするものがこのフェザーかもしれません。

フェザーには2種類あり、水鳥の翼の部分に生えている比較的大きな羽根(6.5cm以上)をフェザー、腹の部分に生えている小さな羽根(6.5cm未満)をスモールフェザーと呼びます。羽根軸が硬いので弾力性や復元力に優れているのが特徴です。クッションや枕に最適な素材です。布団に使われるフェザーはほとんどが軸が細くやわらかなスモールフェザーです。通常布団には羽毛と混ぜて使われます。また、ダウンほど保温力は高くありませんが、通気性が良いため、暖かい季節の肌掛け布団によく使われます。

まとめ

・ダウン

羽毛。水鳥の胸にある綿毛状の毛。空気をよく含み暖かい。

・フェザー

水鳥の翼の部分にある羽根。軸があり弾力性、復元力に優れている。

・スモールフェザー

水鳥の腹の部分にある小さめの羽根。軸が細くやわらかい。羽毛と混ぜて使われる。

羽毛布団と羽根布団は違う!

注意したいのが、羽毛布団と羽根布団の違いです。羽毛布団とはダウンを50%以上使用しているもののこと、羽根布団は使われているダウンが50%以下のものを言います。つまり、たとえば「ダウン率90%の羽毛布団」とは90%のダウンと、10%のフェザーが詰められているという意味になります。

羽毛にはどんな種類があるの?

little boy lying on blue blanket with lots of question marks

羽毛の種類を「水鳥の種類」「羽毛の色」「マザーダウン」「特別なダウン」に整理して解説しましょう。

◉羽毛を採取する水鳥の種類

ダック グース

羽毛を採取する水鳥の種類は主にグースとダッグの2種類です。グースはガチョウ、ダックは家鴨(アヒル)です。ダックよりグースの方が、体が大きいため、ダウンひとつひとつの大きさも大きく、空気をよく含み、より保温性にすぐれた上質な羽毛が採れます。そのため一般的にダックよりグースの方が高品質な羽毛と言われています。

まとめ

・グース

ガチョウ。ダックに比べて体長が大きいため、より大きく上質なダウンを採取できる。

・ダック

アヒル。グースより小さめ。ダウンの大きさも小さいが、安価で入手しやすい。

◉ホワイトダウンとシルバーダウンの違いは?

グースもダックも白色の羽を持つものと茶系の羽を持つものがあり、白色の羽のグース・ダックの羽毛の色は白く「ホワイトダウン」と呼ばれ、茶系の羽のグース・ダックの羽毛の色は灰色で「シルバーダウン」と呼ばれます。羽毛の色が違うだけで、品質や保温性に大きな差はありません。ただ、白い羽毛の方がより清潔に見えることや、側生地に透けて見えないという理由から、ホワイトダウンの方が、人気があります。

まとめ

・ホワイトダウン

白色の水鳥の羽毛。清潔に見えるため人気が高い

・シルバーダウン

茶系の水鳥の羽毛。

◉マザーダウンが良質と言われる理由は?

Family of Canada Geese by the Rideau Canal Ottawa

羽毛布団の表示でよく見かけるのが「マザーグースダウン」「マザーダックダウン」という言葉。マザーグース・ダックは普通のグースやダックとどう違うのでしょうか。

羽毛は食肉用に育てられた水鳥の副産物として採取されますが、一部、次の世代の水鳥を生むための繁殖用に飼育される鳥もいます。この卵を生んで親になる鳥の羽毛がマザーダウンです。

食肉用として育てられた通常の水鳥は肉がまだやわらかい若いうちに屠殺され、その羽毛を採取することになりますので、親鳥の羽毛であるマザーダウンに比べると成熟しきっていない羽毛といえます。そのため、ダウンひとつひとつが小さめで、数年でかさが減ってしまうこともあります。

一方、マザーダウンは寒い冬を越えた親鳥の羽毛なので、しっかりと成熟しています。ダウンひとつひとつが大きく、空気をたっぷり含んであたたかく、そのうえへたりも少なく丈夫です。これが、マザーダウンが通常のダウンより上質な羽毛とされる理由です。

まとめ

・通常のダウン

食肉用として育てられ採取された水鳥のダウン。若いうちに採取するため羽毛が成熟しきっておらず、ひとつひとつのダウンが小さめ。

・マザーダウン

卵を生むために育てられた水鳥のダウン。寒い冬を越しているため時間をかけて成熟した質の良いダウン。製品には「マザーグース」「マザーダック」と表記されます。

◉特別なダウン

ダウンの中でも、希少価値のある特別なダウンをご紹介します。

スティッキーダウン

スティッキーダウンとは「ねばりのある(英:sticky)」ダウンという意味で、羽毛同士が絡みつきやすい、ねばりがあるように感じられるダウンのことです。羽毛の種類というよりも、そのような特徴を持った特別なダウンということになります。長期間育てられ、羽毛がしっかりと成熟しているものにスティッキーダウンの特徴が見られます。

羽毛の毛足がしっかり絡み合い、温まった空気が外に逃げにくいため、大変保温性が高いのがスティッキーダウンの特徴です。羽毛の充填量が少なくても十分暖かいため、見た目ではかさが足りないように感じられますが、ドレープ性(体にまとわること)が出て体にフィットする快適な羽毛布団を作ることができます。

アイダーダックダウン

アイダーダックダウンは、アイスランドに生息する特別保護鳥のアイダーダック(ホンケワタガモ)の羽毛です。鳥類は産卵時に羽毛が抜け落ちることで卵に直接体温を伝えて卵を孵化させるのですが、アイダーダックにはこの抜け落ちた羽毛を巣に貼り付けて冷たい空気が侵入するのを防ぐという習性があります。雛が孵った後、巣に張り付いた羽毛を人の手で丁寧に採取して精製したものが布団に使われるアイダーダックダウンとなります。スティッキーダウンのように羽毛同士がよく絡み、暖かい空気を保持する力が高いダウンです。質が高いだけでなく、量産ができず、大変手間がかかるため「羽毛の宝石」とも言われます。価格もシングルで100万円を超えるものもあり、羽毛の種類では別格、最高級品とされています。

まとめ:結局、どの羽毛がいいの?

羽毛布団の品質は羽毛の種類だけでなく、水鳥の飼育期間や飼育環境、産地の気候などさまざまな要因によって変わってきますので、一概にどの羽毛が良質、ということは残念ながら言えません。ただ同じ状況下で育てられた水鳥の羽毛と仮定するなら、下記のようにまとめることができます。

・ダックよりグースの方がダウンボールが大きいので質が良い

・通常のダウンよりマザーダウンの方がダウンが成熟しているので質が良い

・スティッキーダウンはしっかりと成熟した毛足の長い羽毛なので質が良い

・アイダーダックダウンは別格

ぜひ参考にしてみてください。

 

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